現14番:シャビ・アロンソ
Cadena Copeの番組「El Partido de las Doce」で語ったもの。代表について、レアル・マドリーについて。
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グループステージの対戦相手たち
「オランダ以上にチリを恐れているということはない。でもチリについては良く知っている。よく対戦するし、その際には難しい試合になり、大変な思いをさせられる。」
(フレンドリーマッチではスペイン語圏同士の対戦がよく行われるので、お互い相手をよくわかっているということのようです)
アルベロアの不在
「アルベロアは僕の友人で、代表で共にたくさんの経験を共にしてきた。もちろん彼がいなくて寂しい。でもこれがフットボール、僕たちは年長者だから…」
代表を退くこと
「この大会で代表から引退するかどうかは決めていない。ワールドカップをとても楽しみにしているし、この大会がどう終わるか次第で決めることになるだろう。もし僕の身体と頭脳とが続けたいといったら、そうするよ。
ベストだと見ているのは
「フェルナンド・トーレスがとても良い状態だと思う。スピードがあり、トレーニングで輝いている。」
チャンピオンズ・ファイナル
「ナチョと大笑いしたよ。ピッチに飛び降りたら彼は捕まってしまい、ロッカールームにいなければならなくなったから。僕たちは苦しみを楽しんだよ。」
(ベイルのゴールの祝福に突撃したアロンソは、その後どうなったんでしょうか…ナチョと一緒にロッカールーム行だったのかな)
リスボンでの欠場
「プレイできないことを嘆いたりはしなかった。でも、別の意味で内面では泣いていたよ。ファイナルで、あれほどの喜びの中では、プレイできなかったことを思い出しはしなかった。」
モウリーニョ
「ペジェグリーニ、モウリーニョと共にやってきて、今はアンチェロッティだ。人々は、ラベル付けをしたがる。何年にも渡ってマドリーがベスト16で脱落していた後で、モウリーニョが取り戻した地位というのは重要なものだ。でも明らかに誰も幸せではなかった。それが目標ではなかったから。」
ラ・デシマ
「UEFAチャンピオンズ・リーグには大きな意欲を抱いていた。もしマドリーに所属していながらこれを手にできなければ、歴史を作れたとは言えないだろう。」
イジャラメンディ
「イジャラは未来だ。彼にとっての1年目で、大きな変化があった。彼にとっては大きなステップアップだったんだ。僕は何の疑いも持っていない。マドリーは闘牛、それに備えなければいけないし、アシエルもそうしていくだろう。」
リーガ
「手にすることはできなかったが、僕たちはリーガで戦い、優勝するべきだ。」
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旧14番:グティ
先日、コラソン・クラシック・マッチで「デビュー」を果たしたグティ。試合の前に行われた、ちょっと長めのインタビュー。
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Q:明日はベルナベウでクラシック・マッチですね。どう感じていますか?
A:そうだな…(笑)、フィジカルの点では良くない。フットボールを離れて以来、実質的にプレイしてなかったから。でも今回は、それは重要じゃない。友人たちや仲間たちと共に立つこと、それが人々を楽しませ、同時に必要としている子供たちを助ける活動のためであること、それが事実だ。
Q:でもマドリーのトレーニングウェアを身に着けたところは、良いフィジカル状態に見えますが…
A:他のスポーツはやっていたからね。ゴルフはたくさんやっているし、機会があればテニスもしている。でもフットボールっていうのは……本当のことを言うと、「シューズを掛けた(スパイクを脱いで片づける、引退した意で使われる熟語)」時に、本当にそうしたってことだ。
Q:あなたがマドリーを離れたのが2010年7月、それからベルナベウには戻りませんでした。
A:実際そのとおりだ。ベルナベウを離れて、ずいぶん長い時間がたった。再びプレイできること、ここでの雰囲気を見られることに興奮している。確実に、たくさんの人たちがくるだろうね。間違いなく、俺にとって本当にスペシャルな日になるだろう。
Q:「最高のグティ」、その才能の何かを見られるでしょうか?
A:皆が見るのはグティだ。最高のグティかはわからない。プレイしてないで長いこと立っているから。ベテラノスたちとのトレーニングさえもできなかったんだ。
Q:あなたの左脚は今も健在でしょうか?
A:そう思っているよ。明日、わかるはずだ。
Q:そして傍にはジダン、フィーゴ、イエロ、ミヤトビッチ……
A:そう。悲しいのは、それがリアルじゃないってことだ。時間が戻り、皆がレアル・マドリーのために再びプレイする。ジダン、フィーゴ、イエロ、レドンドと一緒にプレイするのは素晴らしいものだろう……でも今は、レベルが違ってしまっている。
Q:別のレベルであっても、こうしたチャリティのための試合で、クオリティのある選手たちが、彼らのより良い面を引き出して見せます。明日ベルナベウに向かうファンに、どんな約束をしてくれますか?
A:約束か…わからないよ。俺は、ピッチで変わったことができる選手じゃなかった。何か事実があるというなら、試合を見るビジョン、よりスペクタクルを生み出すラストパスがあった、ということ。約束できるのは、試合に出る俺たちと一緒に楽しめるだろうということ、俺たちのプレイを見たことがなかった子供達でも、楽しめるだろうということだ。
Q:何もしなかったと言っても、あのリアソールでのタコナッソ、他にあんなプレイは知りませんが……
A:そうだな…そう。俺のクオリティの1つだった。あのプレイは、実際すごいことだった。でも後ろにいたベンゼマがゴールしなければいけなかった。もし彼がゴールしてなかったら、あのタコナッソは何の意味もなかった。
Q:ジダンやフィーゴと、インテル相手にタコナッソをもう一度やろうと言うこともできますね。
A:(笑って)またできたらいいね。問題は、インテルがそうさせてくれないだろうということ、難しいだろうな。
Q:そして何よりもベルナベウであるということ。当初(グティ若かりし頃)は難しい関係にありました。でも今は、グティの名前が入ったベシクタシュのユニフォームを見るほどに愛されています。
A:そう、実際のところ奇妙な関係だ。少しの愛情と憎しみとがあった。ピッチにいることを望まれなかったから憎しみがあるということじゃない。むしろビッグマッチで強く望まれていた。年月が過ぎて、今は純粋な愛情だけだ。ファンとの間には、良いコミュニケーションがあった。ものすごく幸せだったよ。
Q:ファンとの間に愛情があった。それなのに、ラウルの時と同じように、ファンにさようならを言うことができなかった……このクラッシックマッチが、それに当たるものになるでしょうか?
A:俺は物事を混ぜ合わせたくはない。マドリーではいろいろなことで消耗した。俺のお別れのことだけじゃない、むしろラウルのことも。奇妙なものだった。それをやる時間は今後あるだろう。今回は、コラソン・クラシック・マッチの時、レアル・マドリー財団と、子供たちを助けることだ。物事を混ぜ合わせたくはない。
Q:どうしたいですか?
A:誰であれ、マドリーで長く過ごした選手たちは、より良い形でのお別れをしたいと思うものだ。時間が教えてくれるだろう。いろいろな事情がある。実現するかどうかわからない。でも俺は、いつでもマドリーに感謝している。
Q:お別れがありませんでしたが、明日スタジアムは満員になることが予想されます。ナーバスになっていますか?
A:そうだな、ちょっと、イエス。いつでもベルナベウには感動させられていたし、これだけ長くベルナベウに足を踏み入れていなければ、忘れてしまっている。頭の中には、どんな雰囲気か、ピッチがどんな様子かといったことがないんだ。でも重要なことは、良い目的のためにスタジアムが埋まることだ。
Q:ベルナベウのことで一番覚えているのは?
A:全部だ。ここでプレイするのは、本当にすごいことだった。世界中で一番のピッチだ。たぶん最後の試合を思い出すだろう。喝采を送られ、再び送り出された。
Q:かつてあなたを補強しようとしたチームとの対戦でもありますが…
A:あの頃はスナイデルがいて、決まりかけていた。最終的には何も起こらなかった。でもそんなことは重要じゃない、来てくれるたくさんの人たちが重要だ。
Q:監督コースの2年目を終えたところですが、何もないのですね。来シーズンはどうするのでしょうか?
A:学び続け、知識を身に着けていきたい。物事を別の見方で見ている。選手の時は、監督がロッカールームで25人の奴らと一緒に何をするべきかなんてわからないものだ。将来のことはわからないよ…。
Q:選手のグティと監督の間ではどんな会話をするのでしょうか。何と言いますか?
A:選手としてのグティは、その時に起きたことをそのまま話すだろう。俺は実際、ありのままに話していたから。監督のグティは、もっと要求が高い。そしてチームにもっと貢献するよう要求するだろうね。
Q:ベンチに座っても、そのキャラクターそのままでしょうか?
A:そう思うよ。変えるのは難しい。でも成長しているし、より多くのことを考えている。
Q:誰の影響が大きいでしょうか?
A:カペッロだ。彼から俺はたくさんのことを学び、俺から多くのことを引き出してくれたからだ。彼の試合が非常に良かったということはたぶんないだろうけど、でも良い結果を出してくれた。
Q:カペッロはあなたとアルバロ(ベニート)に、髪を切れと言いましたよね。子供たちにもそう言うつもりですか?
A:しないよ(笑)。俺たちのチームには長髪の子がいるし、フィジカル面は問題じゃない。
Q:ジダンはフリースペースを作ることができますが、同じように、彼のポジションをあなたに渡すと言ったら……
A:ジズーが今いるポジションは、世界中で最も望まれる場所だと思う。トップチームにいて、アンチェロッティのような重要な監督の傍にいるというのは、すごいことだ。ジズーは、チームを率いたいと思っているかもしれない。でもアンチェロッティの副監督でい続けるということもまた、重要なことだ。
Q:以前にあなたは、ラウルを会長にして、新しい時代を作るということを話していましたね。そうすると、グティは監督でしょうか?
A:わからないよ。ラウルについては、彼はどこであれ自分が望んだ場所にいるだろう。彼はマドリーを代表する人間だ。今はまだプレイしているけれど、それが終わる時には、マドリーと結びつくことだろう。彼の傍にいられるなら、それは誇らしいことだ。でも人生にはいくつもの曲がり角がある。何が起こるかは、わかりようがない。
Q:マドリーのベンチに座ること(監督になる)を夢見ていますか?
A:俺の目標は、良い監督になって選手たちに良くしてやること。マドリーのベンチに座るなんて話は冗談のように思える。まだそんなレベルにないし、チームを率いることもできない。
Q:今シーズン、デシマを成し遂げました。ラモスのゴールのために何をしましたか?
A:何もかも。選手として、ファンとして、あのゴールを体感したよ。リスボンでは、ファイナルの社会的な面を見ていた。ダモルのことは本当にうれしい。彼はこのデシマに、そしてそれを獲ったと思いだされるのに値する。
Q:ラモスについては、バロンドールをクリスチアーノと争えるという話が出ています。
A:ワールドカップで良い結果を残せたら、あり得るね。彼はとても重要な存在だし、セントラルでありながらこんなにもゴールを決めるというのは大変なことだ。今現在、彼とクリスチアーノが、マドリーの土台になっている。
Q:そしてカシージャスは?
A:彼は、非常に良い時を過ごしている。今は、以前ほど頻繁にプレイできていない。でも俺からしてみれば、彼は今も世界最高だ。長くマドリーにいてほしい。そして、マドリーでもほかのどんなチームでも、フットボールを楽しみ続けてほしいと願っている。
Q:あなたは音楽好きですが、イムノは聞きましたか?
A:あのイムノは、何から何までいいね。事実そう思っているし、それにRed One(イムノのプロデューサー)は、世界最高のプロデューサーだ。カルレットのうたにもお祝いを言うよ。彼はファンの心に触れたんだ。
Q:では、ピンク色のユニフォームは?
A:俺は好きだよ。マドリーは流行でなければいけないしね。インテル戦で初披露できれば良いんだけど、でも本当にその価値がある人たちに残しておかなければいけないからね。
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長かったですが、終了。監督修行をして、また違うものの見方を身に着けたグティ。自由奔放なグティが重視する監督がカペッロというのが、ちょっとおかしいというか、面白いもんだな、なんて思ってしまいます。
マドリーを出て行ったときのこと、きちんとした形ではなかったことが、まだうっすらと尾を引き続けているようでもあり、どことなく切なさ、悲しさが残るのが、これもまたグティらしい……。
Cadena Copeの番組「El Partido de las Doce」で語ったもの。代表について、レアル・マドリーについて。
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グループステージの対戦相手たち
「オランダ以上にチリを恐れているということはない。でもチリについては良く知っている。よく対戦するし、その際には難しい試合になり、大変な思いをさせられる。」
(フレンドリーマッチではスペイン語圏同士の対戦がよく行われるので、お互い相手をよくわかっているということのようです)
アルベロアの不在
「アルベロアは僕の友人で、代表で共にたくさんの経験を共にしてきた。もちろん彼がいなくて寂しい。でもこれがフットボール、僕たちは年長者だから…」
代表を退くこと
「この大会で代表から引退するかどうかは決めていない。ワールドカップをとても楽しみにしているし、この大会がどう終わるか次第で決めることになるだろう。もし僕の身体と頭脳とが続けたいといったら、そうするよ。
ベストだと見ているのは
「フェルナンド・トーレスがとても良い状態だと思う。スピードがあり、トレーニングで輝いている。」
チャンピオンズ・ファイナル
「ナチョと大笑いしたよ。ピッチに飛び降りたら彼は捕まってしまい、ロッカールームにいなければならなくなったから。僕たちは苦しみを楽しんだよ。」
(ベイルのゴールの祝福に突撃したアロンソは、その後どうなったんでしょうか…ナチョと一緒にロッカールーム行だったのかな)
リスボンでの欠場
「プレイできないことを嘆いたりはしなかった。でも、別の意味で内面では泣いていたよ。ファイナルで、あれほどの喜びの中では、プレイできなかったことを思い出しはしなかった。」
モウリーニョ
「ペジェグリーニ、モウリーニョと共にやってきて、今はアンチェロッティだ。人々は、ラベル付けをしたがる。何年にも渡ってマドリーがベスト16で脱落していた後で、モウリーニョが取り戻した地位というのは重要なものだ。でも明らかに誰も幸せではなかった。それが目標ではなかったから。」
ラ・デシマ
「UEFAチャンピオンズ・リーグには大きな意欲を抱いていた。もしマドリーに所属していながらこれを手にできなければ、歴史を作れたとは言えないだろう。」
イジャラメンディ
「イジャラは未来だ。彼にとっての1年目で、大きな変化があった。彼にとっては大きなステップアップだったんだ。僕は何の疑いも持っていない。マドリーは闘牛、それに備えなければいけないし、アシエルもそうしていくだろう。」
リーガ
「手にすることはできなかったが、僕たちはリーガで戦い、優勝するべきだ。」
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旧14番:グティ
先日、コラソン・クラシック・マッチで「デビュー」を果たしたグティ。試合の前に行われた、ちょっと長めのインタビュー。
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Q:明日はベルナベウでクラシック・マッチですね。どう感じていますか?
A:そうだな…(笑)、フィジカルの点では良くない。フットボールを離れて以来、実質的にプレイしてなかったから。でも今回は、それは重要じゃない。友人たちや仲間たちと共に立つこと、それが人々を楽しませ、同時に必要としている子供たちを助ける活動のためであること、それが事実だ。
Q:でもマドリーのトレーニングウェアを身に着けたところは、良いフィジカル状態に見えますが…
A:他のスポーツはやっていたからね。ゴルフはたくさんやっているし、機会があればテニスもしている。でもフットボールっていうのは……本当のことを言うと、「シューズを掛けた(スパイクを脱いで片づける、引退した意で使われる熟語)」時に、本当にそうしたってことだ。
Q:あなたがマドリーを離れたのが2010年7月、それからベルナベウには戻りませんでした。
A:実際そのとおりだ。ベルナベウを離れて、ずいぶん長い時間がたった。再びプレイできること、ここでの雰囲気を見られることに興奮している。確実に、たくさんの人たちがくるだろうね。間違いなく、俺にとって本当にスペシャルな日になるだろう。
Q:「最高のグティ」、その才能の何かを見られるでしょうか?
A:皆が見るのはグティだ。最高のグティかはわからない。プレイしてないで長いこと立っているから。ベテラノスたちとのトレーニングさえもできなかったんだ。
Q:あなたの左脚は今も健在でしょうか?
A:そう思っているよ。明日、わかるはずだ。
Q:そして傍にはジダン、フィーゴ、イエロ、ミヤトビッチ……
A:そう。悲しいのは、それがリアルじゃないってことだ。時間が戻り、皆がレアル・マドリーのために再びプレイする。ジダン、フィーゴ、イエロ、レドンドと一緒にプレイするのは素晴らしいものだろう……でも今は、レベルが違ってしまっている。
Q:別のレベルであっても、こうしたチャリティのための試合で、クオリティのある選手たちが、彼らのより良い面を引き出して見せます。明日ベルナベウに向かうファンに、どんな約束をしてくれますか?
A:約束か…わからないよ。俺は、ピッチで変わったことができる選手じゃなかった。何か事実があるというなら、試合を見るビジョン、よりスペクタクルを生み出すラストパスがあった、ということ。約束できるのは、試合に出る俺たちと一緒に楽しめるだろうということ、俺たちのプレイを見たことがなかった子供達でも、楽しめるだろうということだ。
Q:何もしなかったと言っても、あのリアソールでのタコナッソ、他にあんなプレイは知りませんが……
A:そうだな…そう。俺のクオリティの1つだった。あのプレイは、実際すごいことだった。でも後ろにいたベンゼマがゴールしなければいけなかった。もし彼がゴールしてなかったら、あのタコナッソは何の意味もなかった。
Q:ジダンやフィーゴと、インテル相手にタコナッソをもう一度やろうと言うこともできますね。
A:(笑って)またできたらいいね。問題は、インテルがそうさせてくれないだろうということ、難しいだろうな。
Q:そして何よりもベルナベウであるということ。当初(グティ若かりし頃)は難しい関係にありました。でも今は、グティの名前が入ったベシクタシュのユニフォームを見るほどに愛されています。
A:そう、実際のところ奇妙な関係だ。少しの愛情と憎しみとがあった。ピッチにいることを望まれなかったから憎しみがあるということじゃない。むしろビッグマッチで強く望まれていた。年月が過ぎて、今は純粋な愛情だけだ。ファンとの間には、良いコミュニケーションがあった。ものすごく幸せだったよ。
Q:ファンとの間に愛情があった。それなのに、ラウルの時と同じように、ファンにさようならを言うことができなかった……このクラッシックマッチが、それに当たるものになるでしょうか?
A:俺は物事を混ぜ合わせたくはない。マドリーではいろいろなことで消耗した。俺のお別れのことだけじゃない、むしろラウルのことも。奇妙なものだった。それをやる時間は今後あるだろう。今回は、コラソン・クラシック・マッチの時、レアル・マドリー財団と、子供たちを助けることだ。物事を混ぜ合わせたくはない。
Q:どうしたいですか?
A:誰であれ、マドリーで長く過ごした選手たちは、より良い形でのお別れをしたいと思うものだ。時間が教えてくれるだろう。いろいろな事情がある。実現するかどうかわからない。でも俺は、いつでもマドリーに感謝している。
Q:お別れがありませんでしたが、明日スタジアムは満員になることが予想されます。ナーバスになっていますか?
A:そうだな、ちょっと、イエス。いつでもベルナベウには感動させられていたし、これだけ長くベルナベウに足を踏み入れていなければ、忘れてしまっている。頭の中には、どんな雰囲気か、ピッチがどんな様子かといったことがないんだ。でも重要なことは、良い目的のためにスタジアムが埋まることだ。
Q:ベルナベウのことで一番覚えているのは?
A:全部だ。ここでプレイするのは、本当にすごいことだった。世界中で一番のピッチだ。たぶん最後の試合を思い出すだろう。喝采を送られ、再び送り出された。
Q:かつてあなたを補強しようとしたチームとの対戦でもありますが…
A:あの頃はスナイデルがいて、決まりかけていた。最終的には何も起こらなかった。でもそんなことは重要じゃない、来てくれるたくさんの人たちが重要だ。
Q:監督コースの2年目を終えたところですが、何もないのですね。来シーズンはどうするのでしょうか?
A:学び続け、知識を身に着けていきたい。物事を別の見方で見ている。選手の時は、監督がロッカールームで25人の奴らと一緒に何をするべきかなんてわからないものだ。将来のことはわからないよ…。
Q:選手のグティと監督の間ではどんな会話をするのでしょうか。何と言いますか?
A:選手としてのグティは、その時に起きたことをそのまま話すだろう。俺は実際、ありのままに話していたから。監督のグティは、もっと要求が高い。そしてチームにもっと貢献するよう要求するだろうね。
Q:ベンチに座っても、そのキャラクターそのままでしょうか?
A:そう思うよ。変えるのは難しい。でも成長しているし、より多くのことを考えている。
Q:誰の影響が大きいでしょうか?
A:カペッロだ。彼から俺はたくさんのことを学び、俺から多くのことを引き出してくれたからだ。彼の試合が非常に良かったということはたぶんないだろうけど、でも良い結果を出してくれた。
Q:カペッロはあなたとアルバロ(ベニート)に、髪を切れと言いましたよね。子供たちにもそう言うつもりですか?
A:しないよ(笑)。俺たちのチームには長髪の子がいるし、フィジカル面は問題じゃない。
Q:ジダンはフリースペースを作ることができますが、同じように、彼のポジションをあなたに渡すと言ったら……
A:ジズーが今いるポジションは、世界中で最も望まれる場所だと思う。トップチームにいて、アンチェロッティのような重要な監督の傍にいるというのは、すごいことだ。ジズーは、チームを率いたいと思っているかもしれない。でもアンチェロッティの副監督でい続けるということもまた、重要なことだ。
Q:以前にあなたは、ラウルを会長にして、新しい時代を作るということを話していましたね。そうすると、グティは監督でしょうか?
A:わからないよ。ラウルについては、彼はどこであれ自分が望んだ場所にいるだろう。彼はマドリーを代表する人間だ。今はまだプレイしているけれど、それが終わる時には、マドリーと結びつくことだろう。彼の傍にいられるなら、それは誇らしいことだ。でも人生にはいくつもの曲がり角がある。何が起こるかは、わかりようがない。
Q:マドリーのベンチに座ること(監督になる)を夢見ていますか?
A:俺の目標は、良い監督になって選手たちに良くしてやること。マドリーのベンチに座るなんて話は冗談のように思える。まだそんなレベルにないし、チームを率いることもできない。
Q:今シーズン、デシマを成し遂げました。ラモスのゴールのために何をしましたか?
A:何もかも。選手として、ファンとして、あのゴールを体感したよ。リスボンでは、ファイナルの社会的な面を見ていた。ダモルのことは本当にうれしい。彼はこのデシマに、そしてそれを獲ったと思いだされるのに値する。
Q:ラモスについては、バロンドールをクリスチアーノと争えるという話が出ています。
A:ワールドカップで良い結果を残せたら、あり得るね。彼はとても重要な存在だし、セントラルでありながらこんなにもゴールを決めるというのは大変なことだ。今現在、彼とクリスチアーノが、マドリーの土台になっている。
Q:そしてカシージャスは?
A:彼は、非常に良い時を過ごしている。今は、以前ほど頻繁にプレイできていない。でも俺からしてみれば、彼は今も世界最高だ。長くマドリーにいてほしい。そして、マドリーでもほかのどんなチームでも、フットボールを楽しみ続けてほしいと願っている。
Q:あなたは音楽好きですが、イムノは聞きましたか?
A:あのイムノは、何から何までいいね。事実そう思っているし、それにRed One(イムノのプロデューサー)は、世界最高のプロデューサーだ。カルレットのうたにもお祝いを言うよ。彼はファンの心に触れたんだ。
Q:では、ピンク色のユニフォームは?
A:俺は好きだよ。マドリーは流行でなければいけないしね。インテル戦で初披露できれば良いんだけど、でも本当にその価値がある人たちに残しておかなければいけないからね。
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長かったですが、終了。監督修行をして、また違うものの見方を身に着けたグティ。自由奔放なグティが重視する監督がカペッロというのが、ちょっとおかしいというか、面白いもんだな、なんて思ってしまいます。
マドリーを出て行ったときのこと、きちんとした形ではなかったことが、まだうっすらと尾を引き続けているようでもあり、どことなく切なさ、悲しさが残るのが、これもまたグティらしい……。