けんきゅうきろく(と、あともうひとつ)

レアル・マドリー、リーガエスパニョーラ関係の、なんとなく気になるニュース。

真実を言う者

2014-06-21 11:08:11 | football




フランス5-2スイス
今日のベンゼマは、ゴールを決め、アシストを決め、PK失敗に、FKの壁なのに足上げてよけちゃったところにボールを通されて失点してロリスを怒らせ、ファイナルホイッスル直後にゴラッソ決めて大喜びしたのにゴールにならなくて……盛りだくさんの大活躍でした。
いやー、ベンゼマ本当にすごい。得点不足に苦しむ他国の他選手たち(日本とか)の、ゴール前での力み過ぎでシュートがそれたり、止まって様子をうかがううちに判断が遅れてチャンスをフイにしたり…というのとはまったく別で、ボールをゴール前で動かしつつ流れのまま最適なところへパス出したり、迷いなく自然に判断しているのが、アシストにもゴールにもつながっているんだと思います(もちろんベンゼマもゴール外すし、PKも外してるけど)。
あとヴァランも、もうCBの一角というよりも、守備の大黒柱になってる気がします。最後2失点はしたけど、やっぱり終始落ち着いて対応し続けているのが。
これでフランス代表は決勝トーナメント進出が決まり。大会前はそんなにマークされてなかったと思いますが、良い試合、良い流れの中にいるなと思います。10年前(!)のモナコの戦いぶりを追いかけた経験から、意欲の高い若い選手たちから良いところをどんどん引き出すデシャン監督、という存在も大きいんだろうな、なんて思います。




シャビ・アロンソ問題
昨日あたりのスペイン紙を見ていて呆れてしまったのが、チリ戦後のアロンソのコメントが、他の選手たちの反感を買ってアロンソが代表チーム内で孤立しているという内容の記事。チリ戦後、シャビ・アロンソはミックスゾーンで、「僕たちにはハングリーさも野心も足りなかった。」とメンタル面での準備不足を反省する発言をしたのですが、そのあとに出てきた選手たちは「そんなことはない」とこの発言に反対。ここから、アロンソのチーム内孤立、という記事につながったようです。
酷い敗戦をし敗退が決まったチームなんて、こんなものなんだなあ…。実際に孤立しているのかはわかりませんし、スペイン紙がまずい戦い方をしたチームのスケープゴートを作ろうとしたのかもしれません。でも、この発言については、そうでしょう?と。あの2試合を見て、スペイン代表がハングリーで野心に溢れ気力が充実していた、なんて思える人がいるだろうかと。この記事(大きく報じたのは例によってマルカ)の読者のコメント欄などを見ていたのですが、多くの賛同を集めているコメントも、「そのとおりだ」、「この発言に怒るとは、真実は耳に痛いものらしい」といった感じですし。
金曜日、恒例の選手のプレスカンファレンスでは、さらにカソルラもアロンソの発言に反対するコメントをしたり。結局、現地で収録されたラジオ番組で、アロンソは自分の発言について釈明し、誰とも問題や分裂などない…と、インタビューに答えることに。まだ1試合残っているし、ここ何年かで築いてきた良いイメージを傷つけないように、という思惑があるんだろうなあ…と、何かアロンソが言わされている感がして、どうにもやりきれない感じがしてます。

アロンソの発言に批判が集まったと報道された後、アルベロアがTwitterでアロンソを擁護する趣旨の投稿を。常に友人に、信じるものに誠実なアルベロアらしい、男前な反応だと思います。

「嘘をつくことよりも、真実を口にして不快感を引き起こすことを選ぶすべての人に、僕の敬意と称賛を。」


シャビ・アロンソ、代表引退報道
MARCAがいま一番上に載せてますが、ただし、ASが載せている発言の釈明をしたラジオインタビューでは、アロンソが「今後はまだ決めてない」と言ってるんですが。可能性が高いとしても、こういう報道で引退方向へ誘導しようとしてるのかと、勘ぐりたくもなってしまいますが……。
以下、ASの記事の抜粋。
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敗退について
「コメントを少ししかしない人もいるし、議論をするために弁明をする人もいるのだと思っている。僕たちは落ち着いて集中していなかったが、僕たちグループ全体の感覚に欠けているものがあったとしたら、それは緊張感だ。ハングリーさが欠けていたのでもなく、献身性や野心が欠けていたのでもない、でもこれがスポーツだ。僕たちには輝かしいサイクルがあり、歴史を作ってきた。今、敗退して、物事が変化していくだろう。これは人間の問題、僕たちは多くの成功を手にしてきたけれど、それをやり続けるのはとても難しいことで、この痛い敗戦から、できるだけベストなものを得る必要がある。」

自己批判の発言(試合後のコメントのこと)
「いや、自分が孤立しているとは感じていない、試合後のコメントとは別に、感じているものはチーム全体が同様だ。(これまでは)勝利の喜びを持ち運んできたこのチームは、最も品位のあるやり方で、この痛い敗戦を受け入れているところだ。僕たちは素晴らしい時期を過ごしてきたが、良いことも悪いこともあるのだと学ばなければいけない。」

チームの話し合い
「僕たちは試合後に、リオのホテルでの夕食の後に、僕たちが何をしたか、これから何をするのかを話し合った。仲間の中で、チーム内で必要なこと、皆が共にいて、この痛みを分かち合っている。」

将来
「できるだけ良い形で終わるために、オーストラリア戦のことを考えている。僕が続けるかどうかは、まったく考えていない。何もまだ決めていない。」
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