団塊の世代の世間話

60年を生きてきた思いを綴った「ゼロマイナス1 団塊の世代の世間話」を上梓し、その延長でブログを発信。

民主党政権に望むこと

2009-09-04 08:14:48 | Weblog
 民主党が大勝利して、現在は党内人事の段階だが、それよりも民主党が掲げた選挙用のマニフェストの中身が問題だ。
 子ども手当てなるものがある。一定額を子ども世帯に支給しよう、というもので、自公政権が行った定額給付金に似ている。
 これはやめたほうがいい。なぜなら定額給付金の例にもあったが、その金が子育てだけに遣われるとは限らない。親の遊興やパチンコ、ギャンブルに遣われる可能性も高い。それなら、早急に保育園と幼稚園を統合して、全員無償で入園できるようにすればいい。それで、ママに働いてもらい、税金をしっかりと納めてもらったほうがよほどいい。
 次に高校全入という愚策。義務教育を終えて、もっと勉強したい者が高校に入ればいいのである。勉強は嫌い、早く働きたい、という生徒もいる。そういう生徒に高校を押し付けたら、きっと勉強なんかせず、非行に走るか不登校になってしまう。
 働きたい若者には、伸び伸びと働いてもらう環境こそ作ることだ。働くうちに、なにが必要かも分かってくる。足らなければ、夜間や土日曜日に通える学校を作ってもいいではないか。
 親の収入が少ないから、教育を受けられない、という指摘もあるが、それなら奨学金制度をもっと充実して、優秀な生徒をバックアップする体制を整えればいい。
 もうひとつは、高速道路の無料化。環境問題からは論外だが、車を持っている人しか恩恵がない制度であり、渋滞や事故の多発なども気になる。
 無料化しても、高速道路の維持には金がかかる。税金でまかなうことになり、税金の無駄遣いといわれてもしかたがない。基本は受益者負担という原則でやってほしい。
 以上、いずれも選挙用で作られたマニフェストで、自民党との対立軸として出てきたものだ。マニフェスト選挙といわれるように、マニフェストを実現していくのが、政権の役割ではあるが、やはり現実路線に戻り、もう一度、中身を精査して、優先順位を決めて、的確に対応してもらいたいものだ。
 それをこそ、国民は望んでいよう。改革は常に明と暗が生じる。小泉改革は暗ばかりが強調され、明を見ることを忘れてしまった。暗を恐れず明に邁進してほしいが、地に足をつけた改革が前提であることは論を待たない。

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