団塊の世代の世間話

60年を生きてきた思いを綴った「ゼロマイナス1 団塊の世代の世間話」を上梓し、その延長でブログを発信。

とうとうインイスリン治療

2015-05-02 08:20:42 | Weblog
 このままいくと、透析ですよ、と医者の言葉にやっぱりか、と覚悟を決めざるを得なかった。その覚悟とは、インスリン注射。これだけは嫌だ、と昔から決めていた。食前に腹に注射を打ってまで生きたいのか、という執着を感じてしまう。
 しかも腎臓病も併発しているから、しかたがないか、というのが結論だった。そのインスリン注射を覚えるために、1週間の入院が必要だった。えっ、それだけのために、と医者に聞き返したが、なんでもけっこう手順のあるもので、1日の血糖値の変動も診てみたい、ということだった。
 それで27日の月曜日に入院した。それまでの入院は全部心臓絡みで、息も絶え絶えに病院に担ぎ込まれる始末だったが、今回はほぼ健康体での入院だから、気持ち的には余裕があった。
 血糖値の変動を報告すれば、入院日の午前中は141だった。まだインスリンは打っていない。基本は食事前に血糖値測定計で血糖値を計る。さほど高くはないはずだが、食事前には食事のお膳を前にして、インスリンを打つ。その理由は、インスリンの効き目が早く、打ったら即、食す必要があるからだ。なにかの事情でインスリンを打っても食事ができないと、低血糖になる恐れが高い。
 3度の食事で、これを繰り返す。そして就寝前にも食事前のインスリンとは別の種類の持効型インスリンを打って寝る。
 入院して翌々日に、1日の6回の血糖値測定を行った。一般的には食後2時間ぐらい経ったところで血糖値のピークがある。そこを計って、インスリンの効き目を診るわけだ。インスリン単位というものがあって、ふつうは6とか4とかであるが、私の場合は朝方が高い、ということで8にアップされた。
 入院中、マックスは300。朝食後2時間の値だった。あとは259もあり、逆に低かったのは84で、強い空腹感があった。70以下になれば低血糖で、糖尿病治療ではもっともおそれることだ。
 最近の学説では、外部からのインスリン治療によって、膵臓の負担が減じて、また体内からのインスリンの分泌が回復してくるというものだ。そうなればインスリン注射は不要になるわけで、それを目指しての治療ということだった。ちなみに私のインスリン分泌は健常人の50~60%ぐらい。まだインスリンは分泌されている。その足りない分を外から補うというのが理屈だ。
 腎臓はステージ2という段階で、まだ治療すれば回復できるレベルとか。もっと悪くなる前に、早めの治療を、というのが医者の言い分だった。ステージ5で透析だとか。まだ余裕はあるのだが。
 金曜日に退院。これから血糖測定器とインスリン注射器は手放せない。やっかいなものを抱え込んだものだ。問題は酒である。どう飲むのか、これが最大の問題だった。
 私の現在の酒類は焼酎が基本だ。焼酎は糖類がなく血糖値を上げない。これは良かった。結論は、あまりつまみを食べないほうなので、晩酌を終えたあとインスリンを打って食事にする。外では多めの肴を前にしてから、インスリンを打ち、それで飲みながら食す。効き目は2時間程度というから、2時間経ってしまったあとは、舐めるようにちびちびと飲むというのが、私なりの結論だった.ただ随時血糖値を計って、その変動を見守ることで、これも変わるかもしれない。
 あまり参考にならないブログになってしまったが、糖尿病かその予備軍の方々の参考のためにアップした次第だ。さて、今後の推移はまた報告したい。 
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