団塊の世代の世間話

60年を生きてきた思いを綴った「ゼロマイナス1 団塊の世代の世間話」を上梓し、その延長でブログを発信。

国民ファーストはあるのか

2017-07-03 14:31:26 | Weblog
 都民ファーストが大勝、自民党が歴史的な大敗を帰した、と朝刊の見出しが躍った。もうあれこれとこの勝敗の分析が始まっているが、自民党が墓穴を掘ったという見方が多いし、専門家の予想も当たらないものである。
 しかし、それは国政のことで、都議会とは関係ないのだが、やはり大きな影響があったのだろう。都議選前に立て続けに不祥事、しかも安倍首相の対応がすっきりしない。自民党全体にどこか不明瞭感が漂っていた。
 ただ都議選のことで話を絞れば、都政・議会のブラックボックス化が蔓延し、利権の巣窟と化していたわけで、その中心的な存在が自民党議員だったのだから、それを排除するための都議選だったという位置付けがある。だから都民は自民党を選ぶはずがなかった。
 ただこれまではその受け皿がなかった。ちょうど民主党政権が誕生した時に似ている。あれも自民党が失政し、民主党がその受け面になった。自民党が大敗する時は、自民党に代わる受け皿があるかないかで決まるようなパターンが指摘できる。
 で、国政に話を戻すと、国政選挙で自民党の受け皿になる政党はあるのか、といえば現状ではない。民進党はすでに終わっているし、共産党は一部の支持者でしか成り立たない。公明党は創価学会の御用政党だ。せいぜい維新であるかもしれないが、まだ大阪ローカル色が強い。
 そこであるとすれば、「国民ファースト」ではないか。むろんそんな名称はないのだが、現在は小池知事に近い現役の議員は3人。あと2人いれば政党ができ、政党助成金が出る。となれば資金的なバックアップができ、会派活動もできる。小池知事の肚ひとつであろう。
 その具体策をどう進めるのか。そんなことは私には分からないが、かなり現実可能な話である。これまでは新政党はすぐに分裂し、また引っ付いたりと、何がなんだか分からない政党が多すぎた。あれこれと他の政党と組むより、今の政治に足りない政策を掲げて、右でも左でもない真ん中を歩む政治ができれば、国民はついてこよう。
 自民党が今のような失態を犯し続ければ、そういう受け面の政党が浮上しよう。それがまた日本の政治を変えるチャンスになるだろう。

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