団塊の世代の世間話

60年を生きてきた思いを綴った「ゼロマイナス1 団塊の世代の世間話」を上梓し、その延長でブログを発信。

北朝鮮問題に解決策はあるのか

2017-09-03 11:41:46 | Weblog
 ここのところもっぱら北朝鮮問題がクローズアップされている。ミサイルを撃つたびに、百家争鳴の事態だ。やれICBMだ、多弾頭ミサイルだ、Jアラートだ、と騒がしい。
 確かに、日本人や他の外国人を拉致して恥じない極道国家であるが、じゃあミサイルを開発するな、核実験をするなと米国が脅しても、持てる国の勝手な論理である。こういう技術は結局、行くところまで行くものだ。
 だから北朝鮮は、米国と対等に話し合える技術を実現して、最後には体制護持を米国に約束させるところまで持っていきたいのだろう。
 米国がそうならないようにブレーキをかけたいなら、軍事侵攻しかあるまい。そうなれば、中国やロシアが黙っていないから、ことは大ごとになる。
 ひとつ解決策があるなら、北朝鮮のミサイルが韓国、日本、米国になんらかの人的被害を与える事態になったら、ピョンヤンに軍事侵攻をする、と通告することだ。先に手を出したのは北朝鮮というコンセンサスを得て、正義の戦いを仕掛けるという図式だ。金正恩体制が壊滅したあと、北朝鮮がどうなるのか。その混乱は避けられないが、巷間いわれるほど難民は発生しまい。せいぜい金体制に協力した人々が国外に逃げ出す程度で、一般の国民は上が代わるだけ、と冷静に見ていよう。
 こういう覚悟を米国が早くからしていれば、ここまで金正恩も増長しなかったろう。どうせ何もできない、と高を括っている。それは米国も一緒で、実際は威しているだけ、と決め込んでいる。
 考えてみれば、拉致は別にして、金正恩が何か欧米諸国、日本、韓国に実際的な被害を与えたのだろうか、と考えれば、何もない。ただミサイルと核の実験を繰り返しているだけだ。どこに文句があるのか、と開き直ってもいい。
 この構図は、持てる国と持たざる国との確執に行き着く。持たざる国がちょっと頭をもたげると、欧米はそれを叩いてきた歴史がある。金正恩はもっとも効率的な方法で、対抗しているし、核弾頭ミサイルは最高のビジネスにもなるわけだ。
 たぶん最後は話し合いで終わるであろうが、もっとも怖いのは偶発的な戦闘が起こり、戦線が拡大することだろう。落としどころが分かっているなら、早くやってほしい、と願うばかりだ。

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