団塊の世代の世間話

60年を生きてきた思いを綴った「ゼロマイナス1 団塊の世代の世間話」を上梓し、その延長でブログを発信。

最近のことども1808

2018-08-04 07:53:07 | Weblog
 病気やパソコンのことばかりで話題が偏っているので、ここらで一般の社会にも目を向けてみよう。
 まず杉田水脈さんのLGBT差別発言。個人的にはあまりLGBTの方々とはお近づきになりたくはないが、だからといって差別する気はないというのが、一般の人々の気持ちだろう。「生産的でない」ということをいっているらしいが、これは差別でもなんでもなく、事実をいっているのに過ぎない。事実を直視しないで、ただ言葉尻で炎上してしまったわけだ。今のネット社会を象徴していよう。ただLGBTの方々とどう向き合うか。考えさせられる事例にはなったのではないか。
 東京医科大学の女性合格者の一律減点問題。いかにもやっていそうなことではある。同大学は私学なのだから、どういう入試をやっても、文句のいわれる筋合いがなく、何が悪いのか、と開き直ってもいいのだが、透明性を確保してなかったのがミスだろう。女医が増えては現場が困る、と堂々と論陣を張ったらどうか。解決策をいえば、男女の入学定員を別々に決めておけばいい。それだけのことではないか。
 私論ながら、ろくでもない大学は閉鎖して、専門学校か職業訓練校にして、手に仕事をつける教育にシフトできないだろうか、といつも思っている。マスコミでちょっと名が売れると、どこどこの大学教授という肩書がすぐにつく。だからマスコミも大学に対する辛辣な報道がない。自分たちの天下り先になっているからだ。そういう仕組みを変えないと、社会も変わらない。
 日本ボクシング連盟の不祥事。山根会長は助成金の分配については認め、奈良判定はない、と断言。それはそれでいいのだが、どうして山根会長をここまでのドンに育ててしまったのか。そういう報道がない。日大アメフトと一緒で、組織の中である人物が、金と人脈を掌握して権力を振るうパターンである。誰も逆らえず、批判がないまま組織はますます腐る。助成金・補助金で食っている組織はまだあまたあり、こういう問題を通じて、ようやく批判者が口を開くようになるのだろう。
 一連の問題は大半が文科省絡み。官庁の中では格落ちといわれているが、まだ依然として日教組が牛耳っていると指摘する人もいる。つまり省内に組合と非組合の二つの権力がせめぎあっており、改革がないまま来てしまった。世界に文科省のような官庁はなく、不要論が頭をもたげるのも無理はない。
 ともあれ、ネット社会になって、告発をしやすくなったのは事実だ。どんな業界や組織も、自由に意見・議論ができる体制がなにより必要だ。昭和の時代にさまざまな場所で利権が固まり、平成で腐敗が進行して、とうとう限界に来たのだろう。そして次の時代に引き継がれるが、たぶんその腐敗や利権を潰していく時代になるのだろう。そう願うしかない。

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