きのうはやあるきのじいさんにおいぬかれる

犬と酒依存症のおっさんが、車椅子を漕ぎながら、ネガティブに日々見たり聞いたり感じたりした暗めの話題を綴ります。

詐欺とかペテンとか騙されたとか

2011-06-05 15:16:41 | 徒然に2010-2013
といっても首相のことではありません。

今日は犬のはかまいり。
天気予報では、雨は降らないと出ていたのに走り始めて10分も経たないうちに雨。すぐに止むだろうと思っていたら降りは強く粒は大きくなり、予定以上にぬれてしまう。

最近は天気に泣かされることが多い。
天気予報じゃねえ天気予想のレベルじゃんか、想っているだけならもっともらしく云うんじゃねえと悪態をつく。

結構ぬれた状態でバスの営業所のトイレを借りに立ち寄り、ついでにバスの時刻を確認する。10分もすればバスは来る。雨具も着替えも持ってきていないのにこの降りではまずいと思い、バスに乗って行き、帰りをランにすることに決める。
バス待ちの間も近くの開いている店で、雨具がないか探す。10枚100円ほどで透明のゴミ袋を見つける。これでも被るかと真剣に悩む。
バス待ちの間に、降りが弱くなる。少し迷って、バスに乗るのを止め走ることにする。

すると、3分ほどで大粒の雨になる。バスが通り過ぎていくのが見える。また騙されたと思う。
悔しいので雨の風景でも撮るかとカメラを出すと、壊れているのか作動しない。ツイていないときはとことんツイていない。これでもかこれでもかとたたみかけられるような感じだ。
高速道路の高架下で雨の粒をみながら考える。来週出直そうかと真剣に悩む。
いかんいかんと走り出すが、雨の粒にめげる。コンビニに入り、雨具を探す。
一番安いやつで420円。高い。ゴミ袋は150円。
Tシャツが500円ぐらいだったから、どうしても着替えが必要なら、向こうのコンビニでそちらを買うことにして、雨の中何も買わずに再び走り出す。

迷いながら先を急ぐ。相変わらず逡巡している。
でも、止めるのは気分が悪い。騙されて止めるのはもっと気分が悪い。
意地になって先を目指す。
何かしらんけど、待ってるような気がしたし。

峠を越えると、雨は次第に小振りになり、やがて路面もぬれてはなくなっていた。
いつもは向こう側の方が雨がよく降るのになあと思った。
峠道から、キロ5分半~6分弱のテンポで走り続けた。

何事もなかったかのようにおはかにつく。線香をあげ、みんなげんきだよありがとうもうすぐにねんになるねえとはやいねえ、と話をする。近くの田んぼでおばちゃんがこちらをじっと見てたので、なんとなく落ち着かず出発する。またくるねらいげつはあついだろうな。
バス停近くのコンビニで、シャツを探す。見つかる。580円。シャツは濡れているが、結局買わずに店を出る。

バスを待つ。
静かだった。
穏やかな、と形容動詞をつけたくなる曇り空。田植えが終わった後のたんぼ。
風は少し涼しい。
路面は何事もなかったかのような表情をしている。

バスに乗る。となりの親子の会話がやけに耳につく。
補聴器していないのにこんなにきこえるのだから、結構な声量に違いない。
いつも降りるところより手前で降りて、補習さながらの3㎞ラン。脚が上がらん。

普段はあまり気にしないのに、この日は少し神経質だったか。着替えにしても雨具にしても用心を重ねて準備すればいいだけの話(走る前から迷うのはいやだったのは確かだが)を棚に上げ、自分以外のもののせいにする。いやまあ、小さい小さい。

たかが数時間のことなのに、何をそんなに絶望的な気持ちになったのか、不思議である。終わってしまえばなんてことない、過ぎてしまえば些細なことだったと思う。

2回騙されたときに思ったのが、仏の顔も三度までというフレーズ。
三回までは許されるとすれば、気をつけないと三回はあるんだなと。

まあ、風邪さえひかんかったらいうことはない。
すべては日常のなかにある。日常の中に収まっている。いろいろあったようでも。