きのうはやあるきのじいさんにおいぬかれる

犬と酒依存症のおっさんが、車椅子を漕ぎながら、ネガティブに日々見たり聞いたり感じたりした暗めの話題を綴ります。

きつねのおきゃくさま ~2005年の昼下がり~

2011-10-23 21:18:58 | 徒然に2010-2013
タイのバンコクが一部冠水したらしい。5年前か6年前か、その頃社会人入学していた大学院で、担当教官と学部生とでタイの聾学校を訪問したことがある。その時宿泊していたのが、今回報道で出てきたドゥシット地区にあるホテル。近くには動物園もあったはずだが。アユタヤ県とかノンタブリ県とか、聞いたことのある地名が出てきて人ごとでない感じ。
数日前は、水浸しの中屋台で飲んでるオヤジをテレビカメラがとらえていたが、そこできちんと料理が出ているのがタイらしいと思った(テレビ局の意図も感じたが、儂自身は悪い意味ではなくそう思った)。でも最近の情報を見ているとそれほど余裕もないんじゃないかと思われる(タイに行った時のことはいずれ記します)。早く元の生活に戻れることを願う。

写真は、タイの寺院にお参りするときにあげる「はな」である。

ところで最近PCを代えた。仕事中心のメイン機は、ペンティアム4の2.4Gでメモリ1G、ネット用のサブ機がペンティアムMの0.9Gでメモリ1G。特になんてコトはないが、動きにくさを感じることが多々あり、このたびメイン機の方を代えた。2005年かなんかに出たデルの中古機で、1万円切る値段(これもまた5、6年前ということか)。ペンティアムD(3.0G)のメモリ2Gだから、少々のことは大丈夫なはずだ(それまでのメイン機も中古で買っていた)。結構お買い得かも。

タワー型は初めて。いじりやすそうでさわりたくなるがぼちぼちということにして我慢する。ちなみに、論文用ブログ用のサード機ムラマサは、ペンティアムⅢの1Gでメモリ0.5G。時々動かなくなってどうしようもないが、メモリ増設してバッテリ新しくしてまだ使っている。安いようで案外金かかってるなあ。

2005年といえば、2つ前の勤務先で身体の不自由な子どもの相手をしていた頃である。あれからPCも何度となく買い換えた。PCを入れ替えるので、土曜日についでに何年ぶりかに寝室にパティーション作ってこさえてある「書斎(何かすごそうだが実物はそうでもない)」から物を全部出し、掃除をした。

久しぶりに見た。
その当時、ある日の午後急に読み聞かせでもするかということで、直前になってばたばたと書棚から一冊抜き出して、読み聞かせを始めた。練習もナンもなしであった(念のため云っておくがこんなことはめったにない)。
途中でとんでもない本を引いてしまったと気がついたが後の祭り。

涙ぐみながら読み聞かせを終えた。最後は声が出なかった。ペアの担当者は、あきれていたかもしれん。とんでもない目にあったなと思いつつ、その日の帰りに購入した。

あまんきみこの「きつねのおきゃくさま」
絵は二俣英五郎。

今も時々、読み返す。うまく説明できないが、守るべきものがあることが分かったとき、いろいろな雑念を忘れ立ち向かうことができる。自分もびっくりするような力で。
いつも儂は、自分のことばかり考えているように思う。そんな中で時々、立ち止まり、守るべきものの存在に気付く。
勝手に思う。自分には、守るものがある、と。
それだけで、存在する理由がある、と。

今日は、休日出勤。仕事がたまっている。来年もこれが続くようだとしんどいなと正直思う。どこかが壊れそうになる。だからかなりいろいろ考える。でも、こんな儂でもここにいる意味があると思ったりもする。勝手に思う。すると、なかなか離れられなくなる。2005年辺り、それまでとちょっと違う場所で戸惑いながらも考えていたことがまた繰り返し頭の中をよぎる。

狼に躊躇なく立ち向かう狐のようでありたいと強く思う。
とっぴんぱらりの、ぷう。