きのうはやあるきのじいさんにおいぬかれる

犬と酒依存症のおっさんが、車椅子を漕ぎながら、ネガティブに日々見たり聞いたり感じたりした暗めの話題を綴ります。

ようやく活字づいてきた

2012-06-26 05:00:00 | 徒然に2010-2013
今年度に入ってから、特に休日はあまり距離を稼ぎに行ってないなと思う。昨年度は、休日は20キロ~25キロがノルマだったから、今年度はその半分ぐらいじゃないか。平日もだいたい8割程度の距離だし。

走る距離は確かに減った。まあ休むのも必要かと思う特に最近。反対に、本はよく読めるようになった。一時期、活字が頭に入ってこない時期もあったが、今は具合がよくなった。
帰りの電車で毎日30分読む。本はブックオフの100円均一の文庫か新書ばかり。評論とかエッセイ、ノンフィクションが多かったが、最近少し小説づいてきた。そんなに難しいのは読まん。相変わらずエッセイとか「クセ」のある漫画も読む。この前は「星守る犬」を買った。電車では読めんなあ泣くから。

最近の当たりは豊嶋ミホの檸檬のころ。普通の人々の普通の日々が綴られる。胸を打つ。幾つになってもこういう小説は読めたりするんだなあと思う。浅田次郎の椿姫もよかった。特に「シェ」は。この人のハナシは本当に広くて深い。
劇団ひとりはちょっと失敗だった。面白いけどそれだけ。エッセイならまだしも小説でこの軽さはどうかと思う。カルチャーセンターの小説講座の卒業作品という感じか。
先日も古本千円ほど買い、旅行エッセイやら軽い本の中に少しだけ小説を入れた。重松清。楽しみである。

ここ数日は、また非小説系に戻っていて(買いだめの本に小説がなかった)、この土日でドクタージチを読み終え、今は葬式はいらないを読んでいる。

全国の僻地で活躍する医者は、格好いいと思う。儂ももっと勉強ができていればと思ったりする(思うだけです)。僻地医療の医師たちが綴る文には、そこで暮らす人々の姿が見える。この短いエッセイの読後感がいいのは、医師の人間性とともに、人々の暮らしが見えるからだと思う。確かに走っていてもどこかで人を感じているのは好きだからなんだろうなあと思ったりもする(話しかけれるとどきどきするが)。
葬式の本は、もともと好きな民俗学っぽい匂いがして面白い。

釈迦は、死んでから何かあるなんてそんなのわからんよ、といっているのに、今の宗教ってどうなん?と思う。
人が惹かれるものの理由や根源にものすごく興味がある。宗教とか国とかそういう組織が維持できるメカニズムに、そしてそれを支えている人に興味があるんだと思う。