きのうはやあるきのじいさんにおいぬかれる

犬と酒依存症のおっさんが、車椅子を漕ぎながら、ネガティブに日々見たり聞いたり感じたりした暗めの話題を綴ります。

蹴上インクラインに挑む

2019-03-27 19:57:12 | 脊髄内血管腫との邂逅
昨日の「蹴上」の話。
特にそれほど珍しいとかいう史跡でもないような気がする。高低差のある水路間を繋ぐ目的で作られた傾斜鉄道とのことだが、要は使われなくなった線路の跡を見に行ったという。

ただ、車椅子では無理と言われると何としてでも行きたくなるのが性みたいなもん。
ただそれでも、事前にいろいろ調べたものの、かなり難しそうなのは確かだった。
それでも、近くまで行ければいいかと、それぐらいの気持ちで。

名前を忘れた。調べに調べて思い出す「ねじりまんぽ」。この上に通っているらしい。

傍にある「京都一周トレイル」の案内。分かってはいるが、走れたら楽しいだろうとどうしても思う。

上にあるのは分かるが行けない。ここまでは想定内。

ウェブで調べた安養寺さんからのアプローチは階段で駄目。これも想定内。しばらくうろうろする。諦める。

ねじりまんぽをくぐったところ。ここは想定外。ただ鎖が張っている。

よく見ると、脇には歩いて通れる幅がある。車椅子では難しい。しかも急斜面。ただ、歩いてならいけるのに車椅子では行けないというのが妙に癪に障る。そうなると、どうしても通り過ぎるのは嫌だったので、傍の杭を引き寄せ、強引に通過を試みる。リムが石壁と杭にごりごり当たり、通るのは普通は無理な幅だったが、杭が上に行くと少し開いていたので、車椅子を浮かせて引っ張り、強引に通る。帰りも同じことをしなければならないのを一時的に忘れている。確か広島でもこういうのやった気がする。

通った後もこの急勾配を上らなければならなかった訳で。帰りどうすんやと。

奥の方までは段差で無理かと。で、手前の方へ。ここからは手すりで。

車椅子を降りる。こんなでこぼこで高い階段、脚が崩れたらおしまい。もう必死。

写真で見たようなところまでは行けなかったが、線路の跡は見えた。手すりがなくなったので、ここまでで撤退。でも、ここまでは来れたから良し、という感じ。

確かに自分の目で見れたので。
でも現実はそういうもん。
でも抗った結果なので納得はした。