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2012年6月1日シュツットガルト・バレエ団「じゃじゃ馬ならし」


と~っても楽しいバレエでした♪
中学の頃、学校の図書室で昔読んだシェイクスピア全集では
「なんか女を馬鹿にしてるんじゃないかしら?」と感じたのですが、
このバレエではそういう面はあんまり気にならなかったです。

スー・ジン・カンはもっとギスギスしたイメージだったのですが、違いました。
いや、もちろんものすごくスレンダーなのですけどもね。
終演後、そばで見たら、細さと脚の長さに唖然・苦笑

ビアンカの求婚者たちのお間抜け三馬鹿トリオや、キテレツ司祭も面白かったですが、(子役も笑いをこらえている表情でしたね)
わたしがツボだったのは、「あのカタリーナが結婚するの????」ってんで噂話にこーふんして飛び跳ね続ける男の子のあの『やっちまった感』がなんとも可愛かったです。

NBS的には次世代のスター発掘育成ということで、フォーゲルくんのお次はマラインなんだろうけども、、、
アタクシ的にはヴァランキエッチで構わなかったんですわよ、バレエフェス。。。。。。


と思いつつマライン・ラドメイカーの爽やかさと言うか、好青年っぽさを眺めたりしてました。

バレエ仲間さん的には「彼(ラドメイカー)くらいの爪先で丁度いいよ」だそうな。
最近我々の間で「爪先命」と評されているホールバーグがちらりと脳裏を掠めました・笑
いや、わたし、ホールバーグのあの、爪先命というか、自分の爪先に酔いしれているくらいのナルちゃんぷりなところも、嫌いじゃないですけどね・笑

しかし、今回の私的直球ど真ん中はやはりヴァランキエヴィッチ。
かっこいい。
やはり名前がフィリップなだけある(←偏見)
ああヴァランキ、、、、なんで1日しか主演日がないのだよ。ちぇ。
(別にロミオなフォーゲルくんやマラインにうらみがあるわけではございません。白鳥も楽しみにしていますよ)

スカルラッティはピアノやってる人は好きだと思うのですが、やっぱりピアノ曲やチェンバロ曲のほうがいいかな、なんて思ったりしました。

コミカルなバレエだし、コール・ドバレエを味わういうタイプのものではないですし、
パントマイムの要素とかもふんだんに入っている感じでしたので近い席で観たらもっと面白いんじゃないかな。

「着飾らせない」ってんで、ドレスがズタボロにされちゃったカタリーナとペトルーチオのパ・ド・ドゥは一見マノン風。
しかしリフトされてる女性がガニマタだったり手がグーだったり暴れたりするから、そこは全然マノンでもロミジュリでもないのですが・笑

妹ちゃん役のエリザベス・メイソンが小柄で可愛らしかったです。カーテンコールで彼女が受け取った花束が、これまた彼女のイメージによくあっていて、素敵でした。


次は「白鳥の湖」二連荘です。こちらも楽しみです~。

はー、しかし、そろそろロシアバレエが恋しくなってきたよ~。

シュツットガルト・バレエ団「じゃじゃ馬馴らし」

2012年6月1日(金)19:00開演 上野、東京文化会館

ウィリアム・シェイクスピア原作による2幕のバレエ
振付:ジョン・クランコ
音楽:クルト=ハインツ・シュトルツェ
(ドメニコ・スカルラッティ作曲による)
装置・衣裳:エリザベス・ダルトン
世界初演:1969年3月16日、シュツットガルト・バレエ団

ジョン・クランコより、ヴァルター・エーリッヒ・シェーファーに捧ぐ


キャスト
バプティスタ(裕福な紳士):ローランド・ダレシオ

キャタリーナ(バプティスタの長女):スー・ジン・カン

ビアンカ(バプティスタの次女):エリザベス・メイソン

グレミオ(ビアンカの求婚者):アルマン・ザジアン

ルーセンショー(ビアンカの求婚者):マライン・ラドメーカー

ホーテンショー(ビアンカの求婚者):ローランド・ハヴリカ

ペトルーチオ(紳士):フィリップ・バランキエヴィッチ

ふたりの娼婦:オイハネ・ヘレーロ、レネ・ライト

司祭/宿屋の亭主:マッテオ・クロッカード=ヴィラ

召使いたち:
オズカン・アイク、エドアルド・ボリアーニ、
ダニエル・カマーゴ、ルドヴィコ・パーチェ

パ・ド・シス(第2幕):
ダニエラ・ランゼッティ、アンジェリーナ・ズッカリーニ、
ラケーレ・ブリアッシィ、デヴィッド・ムーア、
ニコライ・ゴドノフ、ダミアーノ・パッテネッラ

パデュアの市民、結婚式の客、カーニバルで楽しむ客:コール・ド・バレエ


指揮:ジェームズ・タグル
演奏:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団


第1幕 19:00~20:00

休憩  25 分

第2幕 20:25~21:15




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