ライオンの詩 ~sing's word & diary 2

~永遠に生きるつもりで僕は生きる~by sing 1.26.2012

ちょっと遅刻

2011-02-10 16:53:10 | Weblog
干潟に着くと、潮はもうだいぶ引いていた。
ここに来るまでに十五分。三時きっかりに出発と言ったが、本当は三時より十分過ぎていた。干潟を歩き始めるのが三時なのがベストだとすると、すでに三十分近くの遅れ。
まぁまぁ、ちっちゃいことは気にしない。

干潟には三本の川が流れそそいでいる。・・・二本だったかな?
マレー川とヒナイ川と・・・二本だったかな?
何にしろ、引ききらない水路と、川は渡って行かなければならない。

干潟に入って、例の防水シューズをビーチサンダルに履き替える。靴紐をまとめてシューズを持ち、水の中にバシャバシャと入っていく。

信じる者は救われる?

2011-02-10 14:49:22 | Weblog
数日前の探検が未遂に終わったのは、引き潮のタイミングを見誤ったため。潮が満ちれば、広い干潟は海水で埋め尽くされる。そうなったら、腰よりも深い海を延々と歩かなければならない。

干潮を挟んで前後二時間。これが探検可能な時間の目安。
数日前の探検未遂の時、前回同様、マングローブの林の入り口がなかなか見つけられなかった。これは致命的。滝の上まで登るということは、前回よりも時間がかかるということ。戻る頃には潮が満ちてる。

今回は反省を活かした。入り口も見つけてある。干潮は午後五時。きっちり三時に出発した。

キャンプ場は小高い丘の上にはある。急な坂道を軽快に下りていく。道の両サイドは手付かずの自然。
体長60センチはありそうな大コウモリが二匹、その表情が分かるくらいの距離で頭上を横切っていく。ニヤリと笑っているような気がした。

「コウモリは不吉だっけ?吉だっけ?・・・たぶん吉だな」
悪魔城探検のような気分になる。

ジャングルや探検隊

2011-02-10 13:27:23 | Weblog
旅には忘れモノが付き物だというのは、僕が良くする話だ。忘れモノというのは、実際の物ではない。例えば、行き逃した場所。
そこに忘れモノがあるということは、そこに忘れモノを取りに行かなければならない。つまり、また行かねばならないということになる。
そういう意味で、あえて忘れモノを置いて来るということも、良くあったりするのだ。

今回のイリオモテ昼寝旅。イリオモテ縦走なんてアイデアもあった。が、単独での縦走は禁止されているので早々にあきらめた。
でも、探検はしたい。ジャングルに入りたい。・・・あっ。

前回のイリオモテ、ピナイサーラの滝ツアーを覚えている人はいるだろうか?
ガイドを頼んでべらぼうな金額を取られるのを嫌って、単独でマングローブの森へと突入し、迷宮を彷徨ったあの話だ。
なんとか滝へはたどり着いた。ジャングルを抜けた瞬間に目の前に広がった景色、その滝の壮大さは今も記憶の中に鮮やかに残っている。これは世界で一番素敵な滝だ!と感嘆した。
空腹は最高のスパイスである。と言うように、過酷さはその素晴らしさを何倍にも増してくれる。

その時の忘れ物がある。滝壺までは言ったが、滝の上には登っていない。
ぜひ、今回は滝の上からジャングルやマングローブの林を見下ろしてみたいものだ。

一度行った道だ。気をつけるポイントも薄っすらと覚えているさ。なんてことはない。チャチャチャッと行って帰ってくるよ。

そんな気分で、リュックの中にナイフとカッパとカッパえびせんを入れて、出かけたのであった。

カッパとカッパえびせん・・・ぷぷぷ。

待ってろよ。ピナイサーラ!s


写真の犬は、キャンプ場にいる犬。多い時は四匹くらいいる。可愛いがよく吠える。強烈に吠えまくる。 誰彼構わず、飛びかかる。
さっき、ふくらはぎを噛まれたから、ガオッと唸ったら、ゴメンだワンと言っていた。
番犬としては立派に育ってるな。

予想通り

2011-02-10 11:16:29 | Weblog
雨が降ってきた。
こっちの雨はもう、これでもかってくらいに降るから面白い。
夏のスコールは短くザザッと降るが、冬は違うみたいだ。基本的に一月二月は雨が多いのだが、梅雨の雨のように、シトシトと降り続くのではない。
ザザー。パラパラ。ザザー。ポツポツ。ザザー。ピチピチ。ザザー。ピタ。ザザー。ウィーンガチャ。ザザー。ガォー。ザザー。ピヨピヨ。ザザー。パラリラパラリラ。ザザー。やぁ元気かい?・・・ってな具合なのだ。

タイミングが合わなければずぶ濡れになるが、上手くやれば大して濡れないで済んだりもする。

タープの下のサマーベッドに寝転んで、雨を眺めて過ごすのも悪くない。まるで雨宿りをしているかのような、日常の瞬間。

さぁ、なんの話を聞かせてあげようか?
昨日書けなかった、ジャングル探検の話にしようかな。

沖縄そば

2011-02-10 11:08:16 | Weblog
沖縄そば・・・を使って焼きそば。袋にはイリオモテそばと書いてある。まぁ、中身は一緒だろう。
旅も終盤、調味料の持ち合わせも少なくなった。塩と塩コショウで味付け。塩と塩コショウの、塩が被ってるΣ(・□・;)。塩分の摂取は控えめにね。
これに、梅ちりめんのふりかけをかけて食べる。

なかなかのものでした。

沖縄そばが半分余ってしまった。さて、どうすっかなぁ。

グッドモーニング、グレートソウル

2011-02-10 10:12:38 | Weblog
大いなる魂の声を理解するのは難しい。

昨日はジャングル探検記を書こうと想いながら眠ってしまった。

まだまだやりたいことはたくさんあるが、今日は静かに穏やかに過ごそうと想う。

空は曇り空。太陽がどこらへんにあるのかが、辛うじて分かるくらいの曇り空。
風は強め。木々や草葉が揺れる。これは風のメロディだ。風の歌が聞こえる。

もうすぐ雨が降るだろう。まるで打楽器のように、すべての物を打ち様々な音を奏でる。それは雨のリズムだ。きっともうすぐ、シンフォニックな雨が降る。

時折、この島で生活をする人々の音が聞こえる。急ぎ足で往く人はいない。元来のゆっくりとしたペースで物事を運んでいく。急がないように努めているのは、僕ぐらいだ。スローなビートがここにある。不規則でスローなビートが、こにはある。

グッドモーニング、グレートソウル。

僕のか傍らに、横たわるサウンド。
君の周りに、あふれてるサウンド。

今日はちょっと眠たげな君、今日も泣かないようにね。

焚き火番長

2011-02-09 21:19:43 | Weblog
とにかく快適な居住空間。
テントとタープ。このキャンプ場。

テントは、誕生日プレゼントにもらった一張羅。両手足を伸ばして寝ても余りある広さ。
テントの入り口にタープを併設。雨が降って来ても、濡れることはない。

その他諸々、キャンプ場の備品を独り占め。雨が降っても、サマーベッドに寝転んで本が読める。ギターも弾ける。
タープの下にテーブルを入れてあるから、調理も出来る。
着替えも上着も、サマーベッドに乗せてある。言わばクローゼット。テントの中ではなく、外にある。

焚き火台は少し離れた場所に。火の粉でテントやタープが溶けたら大変だからね。
薪は無限にある。火柱が上がるほど燃やしても、大丈夫。そんなには燃やさないけど。
焚き火台もたくさんあるから、一つで焚き火。ガンガン燃やして炭を作る。もう一つの焚き火台を七輪代わりに使って、炭火焼肉なんてのもやったりする。

キッチンにはフライパン、鍋、炊飯器まである。トースターもあればいいのに・・・とは、思ってても言わない。
誰かさんが残していった調味料などもある。

焚き火台の横にハンモック。タープの向こう、海側に星見台。

冷蔵庫もある。1リットルの牛乳なんかも買っておける。朝はカフェ・オ・レorロイヤルミルクティなどを入れられる。

シャワーはちゃんと熱いお湯が出る。コンセントもあるから、ドライヤーもOK。持ってないけど。

このキャンプ場、海側と山側、二つのゾーンに分かれている。それぞれに星見台もあるし、ハンモックもある。

キャンプ場に着いた時、冬は北風が強いから、テントは山側に張りなさいと強く勧められた。
でも、危険を承知で海側に張った。それだけは譲れない選択だった。

確かに天候は最悪だった。雨と風、テントが揺れる。歪む。タープがバタつく。グニャリと歪む。
ありったけのロープ・・・40メートル分を使って、風の対策を施す。

今回はタープに二本のポールを使っている。初めての試み。無論雨対策。タープ下は広い方がいい。
荷物の軽減のために、新兵器として特別に小さく収納できるポールをゲットした。組み立てると150センチと200センチになる。
ロープの数と張りを調整し続けて、なんとか強風に耐え切った初日。二日目も嵐。三日目の朝、新品の200センチポールが・・・グニャリと曲がってしまっていた。真ん中からグニャリと・・・。こうなったらもう、コンパクトには収納できない。実質一日半しか持たなかったことになる。ポール一本6000円・・・。
突風を受ける度に、曲がりを増していくポール。このままでは潰れる。200センチを150センチに縮めて、曲がった箇所への負荷を軽減。なんとか突風にも耐えられるまでになってくれた。
最初からそうすれば良かったのだが、こればっかりは使ってみないと分からない。

快適過ぎる居住空間、ここに来て早九日。
快適過ぎて、もう、自分の家みたいだ。

今日は星が見えない。明日から天気は下り坂。もう星は見れなそうだ。でも・・・十分過ぎるほど、満天の星空に包まれて過ごした日々。

わかるだろ?
ほんの少しセンチメンタルだ。日々は確実に過ぎていく。

それを実感できるのもまた、幸せなことなんだけどね。


ひどく気持ちがいい午後だ

2011-02-09 15:48:12 | Weblog
例によって、ハンモックに寝転んでいる。
本は傍らに。ただ目を閉じて陽射しを浴びている。
時折風が吹き抜ける。潮の香りを運んで来る。

この感覚はなんだ?

ひどく気持ちがいい。

この感覚はなんだ?

空が揺れている。


一分一秒を大切にしたいと想った。

これはかけがえのない瞬間だ。





サンゴのカケラ

2011-02-09 14:50:30 | Weblog
君が寂しがってるといけないから
サンゴのカケラを少し拾った

泣き出しそうな君の涙がポロリと零れたらいけないから
サンゴのカケラを少し拾った

波に洗われてシャラシャラと音を立てるサンゴのカケラ
生まれた場所を想ってシャラシャラと音を立てるサンゴのカケラ

寂しさは嬉しさのためにある
悲しさは喜びのためにある

君が寂しがってるといけないから
サンゴのカケラを少し拾った

耳に当てるとシャラシャラと
君の笑い声が聞こえた気がした

星の砂浜

2011-02-09 13:38:33 | Weblog
ちっちゃな波の音が聞こえる。誰もいない。
ほんの小さな波の音しか聞こえない。この世界には僕一人しかいない。

星砂の浜。

おみやげを少し拾った。

サンゴの欠片も少し拾った。

白い貝殻も少し拾った。

南の果ての石ころもちょっと拾った。


また星の砂?・・・とか言わない。

世界は少しずつ、姿を変えているのだから。

静かだ・・・今は風の音も聞こえない。

グッドモーニング、雲の切れ間の太陽

2011-02-09 09:39:45 | Weblog
「何もするな」「しても無駄だ」と言われ続けているような気分の中で、何でもしようとして無駄骨に終わる・・・結果、何もない一日ってやつを過ごす毎日。

さりげなく挑んでいるつもりでも、見透かされてしまうんだね。大いなる魂の存在と運命の流れってやつを肌で感じる毎日だ。うん、かなり大袈裟だ。

時間ってものが・・・時間ってものだけが万人に平等に与えられたものである。

そうだとするならば・・・この時間の使い方は、あまりにも無駄で、あまりにも無頓着で・・・なんて素敵なんだろう。

時々僕は、無茶でマヌケな自分が嫌になるが・・・時々僕は、無謀で突拍子もない自分を褒めてあげたくなる。

グッドモーニング、雲の切れ間の太陽。

「人生の荒波と凪の繰り返しの中を、まぁまぁ上手にすり抜けているじゃないか」

祈ってね

2011-02-09 04:01:36 | Weblog
そんな訳で、ママチャリライダー奮闘記はこれにて終了。

お付き合い、ありがとう。

イリオモテは、午後からずっと雨が降ってる。
ザーザー降ったり、しとしと降ったり。ポツポツ降ったり。。。

今後も悪天候が続くらしい。

帰る日には、晴れて欲しい。晴れがダメなら、せめて曇り。雨は嫌だ。雨の中テントをしまうのは嫌なのだ。
みんな、祈ったらいいと思うよ。祈りましょうよ。祈ってね。

時々自分が嫌になる

2011-02-09 03:37:48 | Weblog
パンクもせずに、部品も外れずに、サビだらけのクソボロいママチャリ、よく頑張ってくれました。オレの次に頑張った。

往復40キロ。6時間。何よりも坂が多かった。恐ろしいくらいの坂だった。

なんとか日暮れまでには帰って来れた。

素敵な夕陽の出迎えを受けながら無事帰還。

次はイリオモテ全道を歩いてみたいなぁ・・・と、すかさず想い始めている・・・誰かさん。

もうやめて欲しいよなぁ・・・そういうの。

またやっちゃうんだろうなぁ・・・嫌だなぁ。