毎週楽しみにしているNHKの「日曜美術館」の司会者が変わりました。
井浦新太さんです。
彼を知ったのは「ピンポン」という映画。それからしばらく姿をみなかったのですが、最近はいろんなドラマで活躍されています。
美術通としても知られ、ボストン美術館展で紹介された曽我蕭白という人を教えてもらったのは、この方からでした。
もちろん直接ではありませんが(為念)。
仕事が落ち着いたので、番組で紹介していた森アーツセンターで行われている「ミュシャ展」に行ってきました。
平日だというのに、すごい混みよう
土日に行かなくてよかった
番組での案内役は資生堂などのCMでおなじみのクリエーター箭内道彦さんでしたが、彼の言葉がなかなか素晴らしいものでした。
ミュシャは、サラ・ベルナールの演劇のポスターを作り一躍有名になりました。
ポスターという広告媒体から活動が始まったのですね。
箭内さんは、そこに共鳴しているようで、
「たくさんの人に何かを伝えることは広告であるなら、芸術も広告でだし、広告も芸術になっていかなくてはならない」というようなことを仰っていました。
すべての表現は、自分という存在の何かを伝えている、ということですね。
ミュシャの初期の作品、灰ピンクを使い、かなり少女好みです
つまり可愛い
ところが後半の作品は一変して、青ざめた色を使った暗い作品が多い。
母国モラビア(現チェコ)の悲惨な現実を描くことに後半生の捧げたんですね。
彼の絵を順番に見ていくと、ミュシャピンクと勝手に名付けた色は「希望」の色のように思えます。
そして「王女メイデア」の作品に代表される青ざめた色は悲しみの色。
後半生の作品のなかにも灰ピンクが表れると「希望」を感じさせました。
充実した展示会でした
本日のきものは、先日直した緑の紬と手作りの更紗帯です。羽織をせっせと名古屋帯に作り直しました。
緑の紬でグリーンに囲まれて、都会でのグリーン・セラピー
銀座結びにしました。
応援ありがとうございます。
緑・パワーが伝わりますように