ひとり紫苑・プチプラ快適な日々を工夫

書籍「年金五万円が教えてくれたお金の向き合い方」「あるもので工夫する楽しい節約生活」は9万部。工夫の毎日は続く。

浴衣地でワイドパンツを~おお、なんという

2019-07-04 20:36:39 | 手仕事 和裁

 

連日のうっとおしい梅雨空。

それでもまだ避難勧告されないだけ

いいのかも。

そんななか、浴衣地で

ワイドパンツを作りました。

ワイドというほどじゃないけど、

そんなタイトルなので。

 

サイドのポケットよ。

 

この生地で浴衣を作ってもおそらく

誰も着ないだろう。

本当の寝間着になってしまうなあ、と。


練習用に、着物リメイク用に使ってみることに。

参考にしたのはこちら。


「着物リメイクでずっと着られる服」

 

~~ずっと着られるといわれても、

なかなか自分の欲しい洋服はないなあ。

でもパンツなら、と挑戦。

着物リメイクのいいところは、

幅が決まっているので、カットが楽なこと。

それにパンツ系は製図がいらない!

なぜなら、前と後ろの股のところを

指図された寸法にカットするだけだから。


案ずるより易し。

浴衣やら着物やら作ること思えば

さくさくできる。

多少の乱暴な作業も「リメイク」のいいところ、

失敗してもたかが浴衣地、

布巾にすればいいしね。

画像が暗いね。

 

ミシンを使うとかえって時間がかかるので、

ここは運針の練習も兼ねて手縫い。

出来ました!!


ラルフローレンのブラウスと。

本のモデルに合わせて籠バッグ!

いや、これは肌触りといい、

着心地といい、着ていて、ものすごく

気持ちいい。

グッドなお家着だわ。


 

上にチャイナカラーブラウスを着てみる、

うん、、これもいい。

ではこのあいだ作ったロールカラーブラウスに。

「ブラウスに久留米絣の襟を付ける」


 

浴衣地の残り、まだまだあるから、

もう一枚作っておこう。

それにブラウスも。

こんなに着心地がいいなんて、

浴衣地ってやはり日本の夏に

ぴったりの素材なのね。

 

改めて浴衣地の良さを知った思いだわ。

 

 

というわけで、

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宇多田・母藤圭子の輝きと金銭感覚の健康さ

2019-07-04 10:04:00 | お金について

 

沢木耕太郎が藤圭子に長いインタビューをした

「流星一つ」


 

彼女の引退のわけを知りたくて、

長時間インタビュー。

しかし、なぜか(彼女と恋愛関係になったとの説も)

30年以上封印されていた本です。

藤圭子が自死したあと、

「彼女の輝いていたときを娘さんに

知ってもらいたくて」刊行~~。

 

 

伊豆の友人の部屋に行ったとき、

本棚に沢木耕太郎の本が並んでいました。

彼の本は若い頃、ほとんど読んだのですが、

「人の砂漠」のなかの「おばあさんが死んだ」

「テロルの決算」

「キャパの十字架」

「壇」~~。

どれも鮮明に覚えていますが、

この「無名」(新潮文庫)は未読。

彼の父親を描いたものですが、

なぜか手が出なかった。

読んでみると、とにかく面白い!


いま手元にないのですが、戦後に没落した人で、

職を失い、とにかく貧乏。

それでも三人(だったと思う、

違っていたらあとで訂正します)の子どもを持ち、

それでもどうにか生きていけた、

そんな時代。


その貧しさはどのくらいのものかといえば、

「お金がなくなるとご飯に塩、つまりおにぎりを

作って食べるだけ」

でも沢木氏、

「それがやたらとうまかった」

とまったく屈託がない。

卑屈さもコンプレックスもなく大きくなり、

大学には自分で行き、

就職に大手の銀行に通ったものの、

その初出勤の途中で辞めた~~、

で、ノンフィクションライター。

いわゆる団塊の世代ですが、

まったくその匂いがない。

群れない~~、

大学闘争にも無縁~~、

そんなことしている余裕がなかったから?


前置きが長くなってしまいましたが、

「無名」を読んでまた彼の著書を読みたくなり、

未読の「流星ひとつ」を。

 

火酒をいっぱい、またいっぱいと重ねるうち

胸のうちを開いていく藤。

彼女は芸能界というか、自分の周りに寄ってくる人に

大きな不信感を抱き、それが精神のタガを狂わせて

いったといいますが、

その原因はやはり「お金」でしょうか。

人気者になったら、いろんな人がタカる。

そして返す人はほとんどいない。

それは金銭の問題より、

人間不信につながっていった。

「~私はね、財布に一万円あれば一万円使うし、

百円でなければそれでいいの」

と藤がいえば、沢木は

「お金なんて、あるときに使えばいいし、

なければなくていい」

「~~みんな、必要なときになくて

困っているじゃない」と藤。

いや、金なんていらないのさ、

金はあるにこしたことはないというけど、

ないにこしたことはない」ときっぱり。


「そんなことはないよ。~~私はね、もう絶対に

人にお金は貸さないんだ」

「沢木さんは甘いんだと思う。

~世の中の人はもっと嫌らしくて汚いよ~」

沢木と藤の周りにいる人の違い、が浮き彫りに

なっていきます。

というか、見る視点が違う。

いい人もいれば、嫌らしくて汚い人もいるのが

世の中。

どっちを見るか、どうとらえるか。


芸能界にいれば、とにかく稼げるじゃない」

という人がいるなかで、

「~~私はいやなんだ、贅沢のために

居たくないところに居る気はしないんだ。

居たくないことに気づいたんだ」


「藤圭子 夢は夜...」の画像検索結果

興味のある方は聞いてみてください。

 

一度頂上に上り、そこで見たもの、

経験したことに翻弄された一生。

「私の頂上には何もなかった~~」

何もなかった、というより嫌なことも

多かった~~?

 

引退の理由はもちろんそれだけではなく、

興味ある方は読んでみてください。


それでも、その輝きはなくならない。

沢木耕太郎のように

「お金なんてないにこしたことはない

と言える人が今どれだけいるのか。

ずっと豊かになった世の中なのに、

だからこそ、いろんなモノを欲しがってしまう

私、たち~?

自戒を込めて彼の本を再読するつもり。

というわけで、

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