本日は文化の日で、
お休みなんですね。
毎日が日曜日の一人暮らしシニアは
朝散歩に出て初めて気づく。
歩く人がおおい、
子供がいる、空気がゆったりしている~~。
ゆったり気分は伝染しますね。
先にアップした畑野智美さんの著書が
面白かったので、
次々と読んでいますが、
新刊をゲット。
「若葉荘の暮らし」
(小学館・2022年刊)
コロナ禍のなか、
40代のアルバイト店員の収入は激変、
そんな主人公は近くにあった古い一軒家を改造したシェアハウスに入居。
40代以上の独身女性限定。
そこで暮らす40代、50代、80代の
先々の不安、助け合いを淡々と描いています。
アパートの家賃は、
六畳一間、台所、トイレ、お風呂は共同ながら、通信費と光熱費込みで
月5万円~~。
安いですよね。
月五万円といえば、私の年金額と同じ、
フリーランスの平均年金額は
5万6千円くらいなので、
まあ、最低暮らせるラインでしょうか。
私は通信費、光熱費払っていますが。
「三千円の使い方」の原田ひ香さん、
絶賛とあります。
40代といえば、就職氷河期世代、
正社員になれず、契約はパートで
暮らしている人が多い~~。
こういう人たちは、
年金も少なく、老後に対する不安が
もっとも大きい人たちです。
そこにコロナ禍、
収入は減るし、仕事はないし~~。
主人公は飲食店でバイト暮らし、
店ではベテランとはいえ、最低賃金。
そのお店だって、いつ閉鎖するかわからない。
そんな状況のなかで、
幸い入居できた若葉荘での暮らしは快適。
しかし80代の大家さんが亡くなり、
さて、どうなる~~。
小松菜と厚揚げの煮物&
はんぺんバーグ。
自分で作れば食費は安くあがる、
健康にもなる~~。
主人公はあるもので
カンタンな料理を作るようになり、
料理できない女性も少しずつ覚えていきます。
私の「プチプラ生活」みたい~(笑)
生活スキルは大切!
で、大家さんが亡くなったあと、
この家をどうするか~?
「~最低賃金で働き、
生活保護より少し多いくらいの
月収で、振り落とされないいように生活に
しがみついている=」
強くしがみつく手を少し緩める場所、
皆が協力しあい、情報を交換し、
少しでちゃんとしたご飯を食べられる、
そんな「家=シェアハウス」を作って」いきたい、
希望を持つことさえできなかった主人公は、
こんな未来設計図を描き、
実現に向けて動き出す~~。
着物を差し上げたら、
お返しに美味しいシフォンケーキが、
食べきれない~~、娘へおすそ分けしなくちゃ>
自分が持っているものを人と共有し、
ムリしない範囲でできることをし合う。
「~選択肢が増えたのが貧困の
原因なんだろうね」との言葉。
確かに、この選択肢の多さが
迷いだけではなく、
不幸を生むことも~~。
「こんな場所に住みたい、いや、
こんな場所で死にたいと思った」と
原田ひ香さん。
90歳近い大家さんは、
ある朝、ひっそりと自分の部屋で
息を引き取っていました。
こんな風に死ねたら、確かにいいですね。
一人のためのお墓情報まで。
70代の私も、
40代、50代を振り返りながら
読み進みました。
アパートやシェアハウスものは楽しい、
けど、そこに住む人の描き方も
だんだんに変わっていくのですね。
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というわけで、
本日は「貧困予備軍女性の老後」でした。
これからの日本で大きな課題に.なっていく。
最後までお付き合いありがとうございます。
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