中島京子さんの「小さいおうち」が面白かったので、
「布団」「イトウの恋」と続けてよみ、
父親の(たぶん)認知症を扱った小説だというので、
「長いお別れ」を図書館に予約。
ベストセラーはもう買わないと決めています。
情報をもう追いかけたくないので。
順番がきたので、拝読しました。
三人姉妹、母親&認知症の父親と
誰にもっとも感情移入したかというと、
認知症の父親ですね。
リスクのある夫もいない、両親はすでに亡く、
もっとも心配なのはワタクシの将来というわけです。
老人介護の小説は、近頃どんどん出ているようですが、
うーん、これは出てくる人が皆優しい、金銭的にも
恵まれてて、今一つ大変さが伝わってこない。
まあ、大変さを描けばいいってもんでもないけどね。
ワタクシ自身も何年か前、ガンの父親の闘病、介護を
いたしましたが、こんなものではなかった。
とても大変だった。
介護施設に勤めている知人は、
認知症の男性が夜中に棒をもって
幻の妻を相手に「このやろう!」と
叩いているって話してました。
GPSやら新薬、病院や介護サービスなど、
病気に関しての情報を知るためには
いいかもしれません。
それだって、最後はお金や世話する人の
頑張りに頼るわけで~~。
介護のシステム、どうにかならないものでしょうか。
認知症進み、そばにいる人がだれだか
わからなくなっても、その人が大切な人だと
いうことはわかる。
「この人が何かを忘れたからといって、
この人以外の別の人になったわけではない」と
妻の言葉。二人のあいだに存在した何かで
つながっているって。
そう?
あなたは誰?という目で見られたとき、
悲しくならないのかな。
邪険に手を振り払われたとき、
怒りはわかないのかな?
進行のプロセスをリアルに描いて
心締め付けられた「アリスのままで」。
アリスは、自分じゃなくなるのが怖いって
それがもっとも大きな恐怖だって言ってたけど。
両者の違いは何だろう?
「長い~」のほうが娘目線のため、
まだ気持ちの余裕があるからかなあ。
介護される側より、するほうが大変だと思うけど。
タイトルの「長いお別れ」は、
チャンドラーとは無関係。
この病気になると
「少しずつ、ゆっくりと遠ざかっていく」から
長いお別れ、なんだって。
70歳から80歳までの「長いお別れ」
誰から遠ざかるのかな?
家族?
過去の自分自身??
そんなことを思いながら、
それでもあっというまに、読んじゃった。
コメントありがとうございます。「ヘルプマン」ですか。早速読んでみますね。情報ありがとうございます。
そうですね、きもの着られなくなるのはつらいから、ボケないようきもの着ましょう。きものはいろんな動作、段取りが入っているからボケの防止になると思います。
幾つになってもぼけることなく矍鑠として最後の最期まで自分を失う事無くありたい......のは誰しもでしょうけれど、若年性のものもあったりして、なんか怖い。
週刊朝日に連載されてる(ヘルプマン)興味深く読んでます。
あ、これコミックです。
ああなると好きな着物も着れなくなるのね(悲)