ひとり紫苑・プチプラ快適な日々を工夫

書籍「年金五万円が教えてくれたお金の向き合い方」「あるもので工夫する楽しい節約生活」は9万部。工夫の毎日は続く。

有吉佐和子「青い壺」50年前の70代って&魔窟の整理&ひき肉味噌

2024-03-04 11:11:19 | きものの本&本
本日はよいお天気。
明日から雨模様らしいので、
昨日と本日まとめ洗濯。

暖かついでに布類と魔窟の整理も。
魔窟はシンク下。

いつのまにか、こんなにグシャグシャ。
床シート類がどんどん出てきた。

シート類はなくなると困るからと
余分に買っていたのね。
これで当分は持ちそう。


ここには買い物袋、ごみ袋と
あまりいらないのに、
嵩張るものが多い。
捨てると、
こんなに少なくて済むのね。

さて、
有吉佐和子「青い壺」を読みました。
50年近く前の作品ですが、
どこかに紹介されて、
いきなり図書館でも予約数が激増。

「青い壺」(文春文庫)
「三千円の使い方」の原田さんが
推薦しているからというのもあるのかな?

有吉佐和子はすごい名分家で、
若い頃にはよく読みました。
特に、
「華岡青洲の妻」は何度か再読したくらい
すごい作品でした。
映画もすごかった。

着物にハマっていた頃には、
江戸時代の豪華衣装比べ
「真砂屋お峰」
江戸の呉服商が節約に節約を重ね、
名だたる呉服商になるものの~~。
当時は「節約」には興味がなかったので、
「衣装比べ」のすごさに目を奪われた。
それも、また意表をつく方法で。

で、この「青い壺」
期待が大きかっただけに、
えっという感じ。
「無名の陶芸家が生み出した青磁の壺。
それが次から次への人の手に渡り、
人生に変化を生み出す~」
とありますが、
特別な変化が起きるわけではなく、
青い壺は結構、
置かれっぱなし?

昭和51年、有吉が45歳の作品。
なぜか老人の話が多く、
定年退職したものの無聊をかこつ、
70代になっての同窓会。
そこで、
「お婆ちゃん、お婆ちゃん」と
呼ばれて怒るシニアとか~~・
「入れ歯と腰の痛み」とか。
「~こんな姿は見たくもない」と著者。
はい、わたしもぜひ見たいとは
思わない~~。

それにしても
50年前の70代の現実は
こんなに豊かだったのね、
とはいっても、登場するのは
恵まれたシニアがほとんど、
それでもある意味キツイ。

わが母も3年近く前に、
今の私と同じ年に胃がんで
亡くなったけど、
やはり老けていた~~。

面白かったのは、
退職したサラリーマンが
会社に挨拶に行き、
そのまま元の自分の席に座ったまま、
「仕事を始める」との話や、
病院の掃除婦が枯れかけた薔薇の花を
患者からもらって花の枕を作る話。
これはいいお話でした。

当時の有吉は、
「恍惚の人」を書くためか
老人の生態を観察していたのかも。
さすが、だわ。
→「恍惚~」はボケの話。
1976年でした。
この作品と同じ頃の作品です。


倹しい話の方が今では
現実味を感じる~~。

傷みの早いひき肉を炒め、
肉みそを。
厚揚げとブロッコリーで麻婆豆腐風、
サバの塩焼きと味噌汁。

というわけで、
20代だった頃には
70代の人のことなど眼中になかった私も
いつのまにか70代に。
意外に若いものです。
これからのシニアは
もっと若くなると思うよ。

最後までお付き合い
ありがとうございます。
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