ときどき覗いている英語関係のブログは
面白そうな本を紹介してくれます。
原書ではなかなか読めませんが、
翻訳での一冊。
モンゴメリの「青い城」(角川書店)。
モンゴメリといえば「赤毛のアン」」ですね。
この本は
アン・シリーズより面白いという方も多い。
というのは、物語の主人公は
「寂しい日々を送っている内気な独身女性」
こういう女性に惹かれて読む人は多い。
かく言うワタクシもそうです(笑)
自信がなくてひがんでいて、
将来は真っ暗と思っている女性~~。
家族も近所の人たちも
「(彼女を)もう希望の持てない可哀そうな
オールドミスとしか見ていなかった」
前半、こういう文章が至るところに出てくる。
まさに「セクハラ」だらけ。
おおよそ百年前は、
世の中こんなにひどかったのね。
その上病気で余命一年!
独身で寂しい暮らし、残る命はあと一年~~。
で、この主人公、
一体何歳なんだろうと読み進むと
なんと29歳!
余命一年のナントカ、というお涙頂戴モノ
ではないよ。
わが国でも30年くらい前までは
25歳はお肌の曲がり角、
「クリスマスの余ったケーキ」などと
言われていた。
現在でも一人暮らしで、30歳前後は
キツイ時期かも。
ワタシ自身~~。
いやこれはまた、
少女の頃夢中で読みふけったアン・シリーズ。
こんな風にひがんでいる女性が
自分の命があと一年しかないと知り、
もう自棄になって、
周りの目や言葉を気にしないで
やりたいことやってやろうと
決心するわけです。
その決心のきっかけになったのは、
「世の中のすべての悪には、その根源に
恐れがある。恐れはぬるぬるした蛇のように
あなたにまつわりついてくる。
恐れを抱いて生きるほど恐ろしいことはない」
という愛読書のなかの一節。
それを読んで、
「もうやりたくないことはしないわ」と
町の人に避けられている女性の看護をしたり、
無頼漢、でもなぜか惹かれる男性と仲良く、
挙句は結婚!したりする~~。
ワタクシ自身の短い?生涯を振り返っても
「恐れと不安」は心を蝕む蛇だと確信するわ。
人と仲良くなれないのも、
ウツなどの心の病に罹るのも、
人や未来や環境などなど、に
恐れや不安を抱くから。
本の主人公は、これまで恐れていた人々を、
その時以来、冷静に観察するの。
すると、まあ、
ほとんどの人は恐れるに足りないと気づく。
いや、これって本当です。
自分が勝手に、この人は怖いと、
抱いていた幻想こそを勝手に
怖がっているわけですね。
あなたが恐れている人は、
あなたと同じように何かを恐れ、
その恐れで人を脅かしている~。
で、主人公は、どうなるかといえば、
まあ物語ですから、ハッピイエンド。
この辺りはハーレークインロマン
みたいだけど、それはそれ、
そこに行くまでに山あり谷あり。
大切なのは
彼女がだんだん自尊心を育てていくこと。
その結果のハッピイエンドだからね。
まさに、こちら~~。
本は読みやすく、
本当のシニア(わたしのことです)にも
元気を与えてくれる。
それにしても「愛だよ愛」
好きな人ができて楽しく、シアワセに
感じるのは、
その人のことが頭の大半を占めて
自分のことを考えなくなる、
からなのかもしれません。
自分、自分って思っているときが
人って一番つらいのよ。
私だけが不幸とか、損している、とかね。
心に「青い城」を持っている人は
シアワセです。
というわけで、
今回は久しぶりの「引き寄せ」でした。
もう望み叶えちゃったから、
これ以上引き寄せてもね、と感じる
この頃の紫苑でした(笑)
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