私の所属しているブログ人が秋には終了、
私の写真アップ枚数も限界に近づいております。
先のことはわかりませんが、
私なりに楽しいきものブログをアップしていきたいと思います。
未だうっとおしい曇天に覆われていますが、
吹き飛ばすべく
村上春樹さん原作の「海辺のカフカ」の舞台を観てきました。
小説では50歳の設定の佐伯さんを
宮沢りえさんが演じます。
同じ蜷川幸雄さん演出で、初演のときには田中裕子さんでした。
田中さんの舞台観たかったのですが、
仕事のため、先の予定が立たず、何
か月も先のチケット購入はできないので断念。
今回はオケピにお世話になりました。
いきなりの売り出しに万難を排して行ってまいりました。
きものは、「海辺」コーディにするか
「カフカ(カラス)」コーディにするか迷い?ましたが、
黒のカラスコーディは暑苦しかと、海辺コーディに。
紗きものに、絽の綴れです。
急いで着たため、襟など見えてますが。
原作は、大好きで何度か読んでいます。
思い込み強過ぎて観る前にドキドキ。
春樹さんは、「沈黙」など無言の圧迫いじめというか、
空気というか、形になりにくい「悪」を描ける
稀有な作家だと思います。
誰の心にも潜む苛立ちとかちょっとした悪意が
エスカレートしていき、他人を傷つけるだけではなく、
自分を蝕み、スポイルしていく。
今回の「悪」の象徴は、カフカ君の実の父親。
原作同様、ねこ殺しでわかりやすくしています。
舞台は、いくつもの透明なガラスの箱を
移動させながら背景をどんどん変えていく素晴らしい演出。
下の写真は50歳の佐伯さん。
公式ブログよりもらい写真です。
ガラス箱のなかに入った15歳(という設定)のりえさんが、
きれい&ものすごい存在感。
群青色のドレスを着て。こ
の人、現実と幻想のあいだというか、
現実に生きていない人という設定がとても似合います。
うーん、群青色のきものという選択もあったな。
次はこの色で(そっちですか)。
今回の主役は、翡翠の蟹。
写真ボケてます。
これをしたくて、舞台観たようなもの(いえいえ~~)。
帯揚げは、麻と木綿の生地。フ
ァブリック帯にしようと思って購入したものの、可愛い過ぎて。でもいつか作りたいと思います。
原作のなかでは、佐伯さんが作詞したという難解な歌があるのですが、
これがとてもきれいなメロディを付けて登場。
これは儲けものでした。
原作ではメロディないですから。
それにしても、15歳のカフカ君、悲惨です。
父親はネコ殺しで結局自滅、母親には捨てられ~~。
「世界で一番タフな15歳になる」と、
一人で殺伐としたこの世界を生き抜く決意をするなんて、
健気だよね。涙が出てきます。
抱きしめてあげたい、嫌がられるだろうけど。
カフカ君に倣って「住んでいる区内で、
一番タフな60代になりたい」とセコい決意をする紫苑でした。
いや、セコイどころか結構大きい望みだと思うよ。
関連記事
「miwa」などほかのりえさんの記事もレイアーになっています。
励みになります。
応援ポチ嬉しいです。