閃き

変化も気付く事も無い平凡な毎日の中にきっと閃きがあるはず。閃きを求めた記憶

郊外の開発

2011-02-03 07:28:23 | 閃き
日本の経済が疲弊して久しい

特に地方行政は、国からの補助金もカットされ、税収は落ち込み、少子高齢化によって歳出は増え、膨らんだ借金に喘いでいる

都市部の地価は下落し、多くの空き室や空き店舗も目立つ様になったが、人々は郊外の住宅地へ一戸建ての家を購入している

広い土地が、安く購入出来、周辺には大型のスーパーを始めとする郊外型の商業施設がどんどんと出来て、新しい街を作っている

後継者の居ない高齢化した農家は、土地を少々安くても売ってしまいたいし、家を建てる人は、少しでも広い土地を安く購入したい

開発業者は、開発がしにくい都市部よりは、開発しやすく需要も見込まれる郊外の方が住宅と商業施設の建設が見込まれる

地主(農家)、開発業者、購入者の利害が一致した形だ

しかし、行政にすれば上下水や道路の整備、学校や病院の新設など、費用が嵩む事ばかりだ

郊外に新しい街が出来れば、人口が増え、市の収入増に繋がるから良い事だと思いがちだが

実際には流入人口はそんなに増えない

つまり、都市部から郊外に住民が移転しただけなのだ

市としては、都市部の空洞化、農地の減少による自給率の低下、などの新たな問題点も出ている

日本の人口が減少してゆく中で、地方はどのような再生をして行くのかを真剣に早く取り組まなければ、益々苦しくなるだろう

かつての巨大団地は、老人世帯と化している

いっそ、取り壊して、一戸建ての新たな住宅地にすれば、商店街も学校や病院もそのまま再生するだろう

郊外の開発の在り方を、考え直す時期に来ていると思う
コメント
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