閃き

変化も気付く事も無い平凡な毎日の中にきっと閃きがあるはず。閃きを求めた記憶

義父の死

2011-02-07 12:03:41 | 閃き
義父が他界した

以前から病気で入院していて治療に当たっていたが、病の進行と共に衰弱して行き、最期は眠る様に息を引き取ったそうだ

義父との想い出は幾つもある

妻を嫁に迎える為、妻の実家へ行った時、夜、義父は私を連れ出し、近くの川に架かっている橋の上で二人きりで話した

長い時間が過ぎた今では、どんな話しをしたのか記憶に無いが

どこの馬の骨とも分からない若造に、奪われる悔しさで、川に投げ飛ばされるのではと、これっぽっちも思わなかった

義父は身体は大きいが、静かで優しい人なので、そう思えるはずも無かった

只、親父の心配は、同じ立場になった今では、凄く分かる

義父の趣味は囲碁とカラオケだが

特にカラオケを歌っている時は楽しそうだった

大きな身体から発せられる大きな声は、高く透き通った声で、玄人肌しである

地域のカラオケ教室の講師を任せられる程である

囲碁も強かった

アマチュアの3~4段で、いつも囲碁のポケット問題集を持っていて、暇があると開いては見ていた

何度か手合わせした事があるが、初心者の私に対しては、正目(九子)置いても敵わなかった

私が下手なのに、無理な手筋や、ごまかしの手筋はせず、いつもキチンと対してくれていた

そんな所からも、優しくて、誠実な人柄がわかる

葬儀も滞り無く終了し、一息ついたが、事あるごとに寂しさを感じる事と思う

人ひとりの存在の大きさは、こうして感じて行くものだから
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