閃き

変化も気付く事も無い平凡な毎日の中にきっと閃きがあるはず。閃きを求めた記憶

ウツだ!

2017-12-04 07:41:18 | 閃き
取引先の担当者と連絡が取れなくなって心配していた

仕事上の打合せにはもっぱらメールを私用し、緊急時には電話連絡

それが、最近電話所かメールさえも届いていない

心配して会社へ連絡すると休んでいるという

そんな折り、その会社の会長さんが当社を訪れたので、すかさず尋ねてみた


取引先のスタッフの1人が産休をとることになり、休んでいる間の業務分担を行った

引継期間を終えて、1ヶ月経過したころ、業務中に「ウツだ!」と叫んだまま帰宅してしまい。それ以降出社していないという

社長始め社員達が電話をしたらしいが、客先からの電話に対して恐怖を抱くようになり、最近では電話の音を聞くだけで震えるようになってしまったという

会長は彼の事に対し意外と弱いなと評した

出来る人に仕事が集まってくるものではあるが、確かに彼のキャパを超えていたのであろう

しかし、ここでは彼の苦悩に対して誰も気付いてあげる人がいなかった事、相談に乗ってあげる人がいなかったことが問題だと思う

世間のニュースに自殺するまで追い込まれてしまうような状態に何故?と考えることがあるのだが、おそらく彼も責任と苦悩の間にいて孤独であったろうと推測する


彼しか担当していない業務が数多く存在しているので、後日、会社を訪れて社長に今後の方針について尋ねたのだが、出来るものしか出来ないと意外な回答が返ってきた

今までお世話になった客先に対して、担当者がいなくなったから供給できませんと言うことは出来ないと思うのだが、簡単に言葉がでてくる事を思うと残念に感じた

今までもその部門の担当者は殆ど無能と言って良いほどの実績で、担当しているとなっているものの、実績はゼロに等しかった

それを曲がりなりに稼働させることができて実績を上げるまでになったのは、彼の実力であると思う


会長は彼のようなウツのある社員は、辞めても仕方ないと言い、当社で雇用したらどうかと信じられない言葉がでてきた

社長はウツの症状があるものの、業務に支障が出るのでなんとかやってもらいたいと呑気な事を言っているので、これでは彼は会社に戻れないと心配が大きくなった

会社が大きくなって行くほどコミュニケーションは希薄になり、人心が離れてゆく

こんな時に我の無力さを痛感する



コメント
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