閃き

変化も気付く事も無い平凡な毎日の中にきっと閃きがあるはず。閃きを求めた記憶

ペットボトル風車

2015-03-23 07:40:16 | 閃き
私の庭には色んな鳥がやってくる

毎朝、鳥たちの声で清々しい気持ちになっている

有り難い事だ


最近その庭のあちこちにモグラの掘り出した土の山が増えてきた

最初は無関心だった妻もネットで調べて

モグラは肉食なのでミミズしか食べないが、モグラの掘った穴に侵入したネズミが庭木の根を食べる為に木が枯れるといいだした

それにはペットボトル風車が効果的だと以前から話していたが、全然その気にならなかった

よくしたもので、ネットで調べて自覚すると途端にやる気が起きるらしい


休日の夕方、ペットボトルを取り出して、突然風車を作り出した

カッター、はさみ、ハンダゴテ、セロテープ、ペンチ等の道具と材料になるペットボトルと針金ハンガーを揃えた


実は私もペットボトルの風車が良いとアドバイスした手前、その作り方をネットで調べていたので、妻が用意した道具を見てあのブログに載ってたやつだと直ぐに気づいたが黙っていた

妻は得意げに穴を開ける時はハンダゴテが便利なのよ、とお手本を示す

凄いね、流石だねと褒め称える

ものの20分程度で風車は完成した


翌日、妻は長女と孫を連れてペットボトル風車の設置をした

暖かい小春日和の日曜日

風を受けて風車はカタカタと回っている


月曜日の朝、いつもより静かな朝を迎えた

いつもの鳥の声がしない

ペットボトル風車の音のお陰で鳥がやってこられないのだ

何かを求めると何かを失うものだ

妻には暫く内緒にしておこう

桂 米朝

2015-03-21 06:45:05 | 閃き
19日、残念ながら人間国宝・桂米朝師匠がお亡くなりになられたのは真に残念だ

ここ数年体調を崩されて高座からは遠のかれていた

実は、私が再び落語に嵌まるきっかけになったのには、桂米朝師匠は大変関わりがある


突然同級生に誘われて、落語を観に行こうと誘われた

桂米朝一門会だった

落語は嫌いでは無かったが、好んで観る事も無かった時だが、誘われるままに付いて行った

楽しみにしていったが、当日は骨折のために急遽出演されず生で聞く事は出来なかったが、代わりに取りを桂米團治さんが務められた事は印象に残っている

それ以来、少しずつ落語を聞くようになっていった


レンタルCDで桂米朝師匠の全集を借りてipodで好んで聞いていた

弟子の故桂枝雀さんやその弟子の桂雀々さんの落語に時折登場する米朝師匠は、恐ろしいと言われるが、落語のCDから流れる口調は、はっきりと優しい語りで、上方落語四天王の中では最も好きだった

流石に人間国宝になられただけあって、どの演目も魅力のあるものだと感銘したのを思い出す


私の様な者が、評論家ぶった事を言うつもりも無いが、上方の古典をしっかりと教えて頂いたと感じている

又、桂米朝全集を聞き直してみよう


ご冥福をお祈りする





派遣会社から見る海外事情

2015-03-20 05:51:51 | 閃き
チュニジアの首都チュニスのバルドー博物館が襲われたテロで邦人にも死亡者が出てしまった

おそらくイスラム過激派の仕業であろうと言われている

海外では意外な事件が起こる背景が日本では判らない


先日、海外からの労働者を仲介する会社の担当者がこんな事を言っていた

最近の円安によって海外からの労働者があつまらなくなっているという

特に中国人は採用試験や面接の上、採用が決定された場合で日本に来ている労働者が、突然中国に帰るといって帰国してしまう事態が相次いでいると言います

相当量の残業や休日出勤があり、収入が多ければ良いのですが、そうで無ければ、思惑違いを表面にだして、契約期間も無視して帰国する身勝手さに、担当者は嘆きました


欧米ならば契約期間を破棄して帰国するのならば雇用者にも損害が発生する為、中国人に対して損害賠償を請求するのでしょうが、残念ながらキチンとした契約が無いとか、日本国の法律(労働基準法等)の制限によって何も言えない様です

中国の1ヶ月の給料が3~4万円だった(以前はもっと低賃金だった)頃と違い、現在では中国国内でも12万円程は稼げるといいます

職種にも依ると思いますが、それは韓国や台湾での一般的な給与に匹敵するレベルです

もはや中国人にとって日本は大金を稼ぐ黄金の国では無くなっているようです


一方、ベトナムやインドネシアからの労働者達にとっても円安による収入の低下は深刻になってますが、彼らは中国人と違って揉める事は少ないようです

民族性が大きく違い、謙虚で素直だと評価が高い

テレビや新聞で知る海外事情とは違う一面を知った

お年寄りの発想

2015-03-19 10:22:50 | 閃き
先の日曜日は氏神様のお祭りで、自治会の回り当番に当たっていた

午後3時からの神事の前に早朝から境内の掃除を行った


境内の掃除に参加する自治会の方達といえばお年寄りばかり

私もいつの間にかお仲間入りしている

広い境内の玉砂利に落ちた枯れ葉を掃いたり、飾りのものを交換してゆく作業を神社総代や宮司さん達と共に作業を行のだが、楽しみの一つは竹箒を持ちながら長老の言葉に耳を傾ける事だ


最近は近所に新生児が生まれなくなって今年の小学校の入学生が少ないとか、近くの公立高校では受験者が募集人員を大きく下回っているとか、少子化の話題が始まった

跡継ぎ(息子)が都会へ行き、家を継ぐ者が居なくなっている状況は働き口が無いのが原因だと嘆いた


私見なのだが、働き口が無いのでは無くて都会の方が便利で暮らしやすい(?)のだろうし、そこで結婚して家を建てれば帰って来る筈も無い

残った年寄り達には跡継ぎを引き止める術が無かったに違いないのだ


続いて少子高齢化の世の中になっているのに、リニアが開通するらしいが乗客が居るのか?と話題が飛んだ

利用する人も居ないのに金を使って作る必要があるのか?それよりも老人に目を向けろと言う


私見なのだが、リニア沿線の住民が少子高齢化によって利用することが少なくなる事はあるだろうが、利用者は東京と名古屋の移動が殆どで、あまり影響は無いと思うのだが、どうもお年寄りの見方は違うらしい

それに建設資金は殆どがJR東海が負担するので、老人福祉とは違う事も理解されていない


何処か否定的に感じる内容ばかりのお話しに、お祭りも少々気が滅入ってしまった

仰る事はよく判るが、明るい未来の話もしたいね






擬しい(もどかしい)

2015-03-18 05:35:35 | 閃き
思い通りにならない事を擬しい(もどかしい)というが、最近ではあまり使われなくなった


スマホが故障して代替えの新品が送られてきたが、その両面には保護シートが貼られている

使用する時には取り外さないと使えない様な物だが、画面を保護するガラスシートを貼るまでは、そのままにしておく事にした


専用ガラスシートは3世代も前のモデルなので、携帯ショップや家電量販店にも売られていない

仕方無く、ネットで調べると結構値引きされて売られていた

これはラッキーと少々高価な物を注文した

勿論、高価ではあるが半値である


注文して待つ事暫し、自宅に届いたガラスシートを取り出し、早速貼り付ける事にした

スマホの保護シートを剥がして付属のアルコール布と専用布で表面を更に綺麗にする

しかし、拭けば拭くほど汚れる気がするのは気に入らない

更に、埃っぽい我が家のお陰で、画面に埃が付着する

静電気が原因のようだ

何度やっても綺麗にならない擬しさに包まれた


拭き続ける事15分、ようやく表面に何も無い状態ができあがった

すかさずガラスシートのシールを剥がして慎重に重ねて置いた

そして中の空気の気泡を丁寧に取っていった


さあ完成!そう思った瞬間、眼に飛び込んできた

7ミリほどもある細い糸のような埃が、画面の左端にくっきり見える

まるで、琥珀の中に閉じ込められた蟻の様に


どうしようも無い擬しさと共に指で擦ってみる

今更、ガラスシートを剥がすわけにもいかない


スマホを使う度に擬しくなるだろうなぁ