NHKのEテレで100分de名著という番組がある。
とても面白い番組で、西洋の哲学書から東洋の古文書まで興味は尽きない。
先日は世阿弥の「風姿花伝」をやっていて、今の世にも通じる考え方に感心させられた。
大学の入試問題にも出題されていた話を、謡曲の練習中にしたらそのテキスト本はもっているので貸してやると次の練習時に持ってきて頂いた。
原文も謡曲の世阿弥作を見慣れているせいかそのままでも読みやすい。
解説がなされているので更に分かり易くなっている。
世阿弥「風姿花伝」・・・明大教授:土屋惠一郎(NHKテレビテキスト)
「風姿花伝」は内容が具体的で分かり易い、情報化社会の今こそ必要な考え方生き方がきっちりと項目別に述べられていてすっかり感心させられる。
特に「花」ということや、「初心」ということを強く求めている、特に初心は若いときの初心と、成長してその時々に応じた初心、それに年老いてからの初心というように、一般的な初心忘るべからずとは意を異にしている。
能の鑑賞などの祭、「幽玄」という言葉がよく使われるが、私自身はこの「幽玄」の意味も相当に違って理解していたなと思い知らされた。
「自分を更新せよ」とは 恐るべし「100分de名著」