カンチャン狂騒曲

日々の事をあれこれと、大山鳴動してネズミ1匹がコンセプト。趣味さまざまなどを際限なく・・。

自然の境界線

2017-10-21 10:43:01 | 日常あれこれ
 町中に重機の音が響いている。

 震災後の解体は一般住宅では90%近く進んでいるらしい。

 役場や体育館、公民館などの公共施設はまだ手つかずの状態。

 重機がいちばん集まっているのは、河川の堤防の修復で、およそ町内を流れる河川の全域に亘っている。

 
 とにかく急がないといつ何時豪雨が襲ってくるか判らないご時世である。

 河川沿いには重機のアームが林立し、ダンプが連なってひっきりなしに走り回っている。

 ただそれ以外の道路管理などは後まわしになるので所によっては歩道まで雑草が侵蝕する。

 
 セイタカアワダチソウも一世を風靡した昔日の面影はない。

 在来種との戦いで薄などに挽回されつつあって、劣勢に立たされているらしい。

 どっちもどっちで、除去には相当の労力を要する。

 
 最近のし上がって来たのは、つるの類で特に葛は圧倒的な強さを誇っている。

 あたり一面を覆い尽くして他の植物の光合成にまで影響を及ぼし、中程度の木でも絡め取られたら枯れてしまうほど。

 耕作放棄地は小さな雑木が生い茂る林になっていたが、やがて一面に葛が繁茂しやがて雑木は葉っぱのない枯れ枝の林になってしまったのを知っている。

 特に町の北側の町道沿いのウオーキングコースの彼方こちらにそういった風景が広がっている。

 農作物への鳥獣被害が多くなったようだが、人間と野生との境界線がすこし移動しつつあるのだろう。

 人が立ち入って手入れする里山などめっきり減って、放置されたままだ。

 たまに山が切り開かれたと思ったら、太陽光発電のパネルを設置するのだという話で、エコという名の下に人間のエゴがまかり通っているような気がしてならない。

 人間と自然との折り合いはなかなか難しい。

 災害のたびに猿並みに反省はしているのだが・・・私たち人間はよっぽど懲りない面々なのだ。

 
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コメント (2)
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