午後からは降雨確率は高くなっていたが、午前中はなんとか持ちそうな空模様。
さて、阿蘇カルデラの唯一の切れ目である立野に、洪水調整用の穴あきダムが建設されている。
白川下流域の熊本市をはじめとした、洪水防止のための流量調整専用のダムである。
ダム本体が完成し、試験湛水が行われていて現在満水状態。
4日以降は、放水を開始して数日で水は元の通常運用の川の流れに戻すのだとか・・。
今日・明日しか満水状態を見ることはできないということで、早速出かけることにした。
私一人では、安全運転がおぼつかないと相方も同乗。
(立野駅)
丁度カルデラの切れ目辺りに、JR豊肥線と南阿蘇鉄道の立野駅がある。
JRでも数少ないスイッチバックをして駅に列車は進入してくる。
ちなみに、南阿蘇鉄道の始発駅だが、最近はJR肥後大津駅まで乗り入れて利便性を向上。
ダムの試験湛水終了のニュースは今日の朝刊で報じられ、物見高い連中(私もその一人)で付近の駐車場は満杯。
道路脇のささやかなスペースに駐車して、あとはテクテク。
(断層の保存地区)
先の地震を引き起こした布田川断層帯の真上付近なので、道路の損壊もそのまま保存されている。
横の見学路を歩くと、冷たい風が吹いてきて大袈裟過ぎると思っていた冬期装備が役にたった。
(満水状態のダム)
阿蘇五岳の北側を流れる黒川と南阿蘇を流れる白川が合流し「白川」となる。
ダムは合流点の直ぐ下流に位置する。
(写真撮影用フレーム?)
ちょっと笑ってしまうような、フレームのセット。
ただ、満水の水面を眺めただけで帰るわけにもいかず、ダム本体の下流部に回り込むことにした。
(ダム本体と南阿蘇鉄道の鉄橋)
ダムは周辺の整備が今も続けられている。
しかも、ここはダム本体と手前の南阿蘇鉄道の線路も見えるし、水力発電所の復旧工事現場でもある。
(九州電力黒川第2発電所)
阿蘇谷の黒川から導水路を経た水を、立野の高低差を利用して発電する水力発電所がある。
私が小学5年生のとき、クラスの旅行で阿蘇を訪れたとき、この水力発電所を見学したことがある。
当時は水力発電が全盛時代で、熱心に説明を聞いたものだった。
先の地震で、山の上の沈殿池の崩落や導水管の損壊等の被害を受け、現在は復旧工事中である。
CO2排出削減の問題がなければ、復旧されなかったかもしれない。
再生可能エネルギーが見直され、多少のコスト髙も許容する流れがあってこその再建だったと思う。
こうして、この阿蘇カルデラ内の水の唯一の出口となっている立野は、ダムと水力発電の水つながりは続いている。
このあたりで、低燃費の相方に禁断症状が起きて騒ぎだし、食事処の南阿蘇に急ぐことに・・。
たらふく?食ったあとは野菜の直売所から野菜各種を調達することに。
帰宅直前から、フロントガラスに雨粒があたりはじめ、ぎりぎりセーフでゴールインした。
「カルデラの阿蘇は火の山水の山」・・・しろ猫
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