ざっくばらん(パニックびとのつぶやき)

詩・将棋・病気・芸能・スポーツ・社会・短編小説などいろいろ気まぐれに。2009年「僕とパニック障害の20年戦争出版」

「紅白歌合戦」の危機

2010-01-01 15:40:49 | 音楽
明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。


さて去年の、といっても昨日の紅白ですが内容はともかくとして白組の圧勝に終わりました。まあ、ある程度予想できていたことですが。これで5年連続だそうです。

以前の紅白は紅が勝てば次は白、白が勝てば次は紅と勝ち負けが調整されていました。ですから対戦成績も常に五分五分だった訳です。

しかしここ数年でそのような馴れ合いでは面白みがないということで勝敗を視聴者に委ねるようになりました。その結果として白組が勝ち続けている訳です。

やはり投票に熱心なのは女性のほうで男性は傍観しているだけなんですよね。となると結果はもはや見えています。今年はスマップに加え、嵐が加わったことで白組の勝利はより揺るぎない物になりました。

では何故男性は女性のように紅組に投票しないとかといえば、やはり近年よく言われる草食化の影響があるかもしれません。女性のほうが白組を勝たすために貪欲な訳です。

それともうひとつの理由としてアイドル事情の変化があります。男性アイドルには昔も今もジャニーズという人気アイドルを常に輩出している事務所がありますが、女性アイドルをめぐる事情は80年代から90年代にかけて大きく様変わりしました。

80年代は松田聖子を始め、様々な男性人気のあるアイドルが存在していました。しかし90年代に入ると歌番組の激減とともにほとんど絶滅してしまいました。

安室奈美恵、浜崎あゆみは女性に支持される存在だったし、男性人気の高かった広末涼子や菅野美穂は女優活動が中心で、歌は片手間にやっていた程度でしょう。

その流れは今も続いていて男性人気の高い上戸彩や堀北真希などほとんど知名度のあるアイドルは女優活動中心です。この辺にも紅組が勝てない原因はあると思います。

勝ち負けがどうでもいいのなら歌合戦という言葉は使う必要はありません。「紅白歌の祭典」ぐらいでいいでしょう。かといっていまさら勝ち負けの権限を視聴者から取り上げる訳にもいきません。

ならばどうすればいいのか?。これは非常に難しいです。ここまで述べてきたようにこの形は一日、二日で出来たものではなく、20年以上かけて作られてきたものだからです。今さら百恵さん、聖子さんや明菜さん、キョンキョンのようなスーパーアイドルを生み出すというのは不可能に近いですから。


まずNHKが努力することだと思います。特に紅組の出場者に関しては魅力ある人選をすることが大切でしょう。売り上げは勿論、事前に一般の方からどの歌手に出てほしいかを聞き出し、魅力に乏しく名前だけで出場している歌手は遠慮なく切るべきです。

魅力のある陣容がそろえば、やがて「人気の白、実力の紅」のような形になり、毎回白組が勝つことに疑問を持つ視聴者も増えるのではないでしょうか。

まあ少なくとも3回に1回ぐらいは紅組も勝たないとやがて視聴者によって事業仕分けされてしまうような気がします。
コメント
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