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ざっくばらん(パニックびとのつぶやき)

詩・将棋・病気・芸能・スポーツ・社会・短編小説などいろいろ気まぐれに。2009年「僕とパニック障害の20年戦争出版」

奪われた女優の夢

2017-02-21 21:12:28 | Weblog
昨年の5月に起きた、東京小金井での芸能志望の女子大生刺傷事件。被害者の富田真由さんは、一時心肺停止になり、その後も意識不明の状態が長く続きました。加害者は彼女のファンを名乗り、SNSなどで執拗な嫌がらせをしていた男でした。

彼女は意識を取り戻したものの、当然、後遺症は残っているようです。PTSDなど心的なものもあれば、何十箇所も刺された傷跡も、色濃く残っていると思われます。富田さんは女優志望だったそうですが、おそらく顔にも傷が残ってしまっているのでしょう。「悔しいけれど、女優の夢は諦めるしかない」と話しているそうです。

彼女の心情を考えれば、夢を失った悔しさとともに、加害者の男に対する恐怖が、強く残っているに違いありません。被告は被害者が生死をさまよいながらも、結果として命を取り留めたので、殺人ではなく、殺人未遂となります。それほど重い判決は下らないと思われます。何年か後に彼は自由の身になるわけです。

個人的には、その時にGPSを取り付けるべきではないかと考えます。彼が現在どこにいるかを警察が把握し、被害者の富田さんに知らせることが、彼女の恐怖感を少し軽減する役に立つはずです。GPS監視はフランス、ドイツなど多くの先進国で取り入れられ、日本でも導入が検討されています。こうした時に似権派が強硬に反対するわけですが、確かに問題はあるでしょう。ただ、被害者の保護と、再犯の恐れのある加害者の人権。どちらを優先するかということです。

これは高齢ドライバーの免許停止にも言えます。高齢者の利便性と人命。どちらも大事だとは思いますし、そうした高齢者に配慮することも必要です。むやみに75歳で免許を取り上げることには慎重であるべきです。しかし、どちらを優先すべきかと二択で問われれば、僕は人命です。面識のない高齢ドライバーの老化による運転ミスによって、奪われてしまう命を救うほうに重きを置きます。

最後に富田さんは、歌での表現は続けたい意思を持っているようですから、まだ若いことですし、夢を追いかけてくれればと思います。
コメント
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