ざっくばらん(パニックびとのつぶやき)

詩・将棋・病気・芸能・スポーツ・社会・短編小説などいろいろ気まぐれに。2009年「僕とパニック障害の20年戦争出版」

里見香奈快進撃、佐々木勇気・瀬川昇段

2018-11-17 18:47:57 | 将棋
本題に入る前に少し野球と相撲について。大谷新人王、そして侍ジャパンが大リーグ選抜に5勝1敗で圧倒と日本野球のレベルの高さを見せつけました。日米野球に関してはレベルの向上もあるのですが、それ以上に日本が侍ジャパン結成以降、真面目に試合をするようになったというのが大きいですね。それまでは日本がメジャーを接待する感覚で試合をしていましたから。

相撲は稀勢の里の件ですが、3連敗した地点で引退と思っていました。しかし、休場はおろか四日目も強行出場。あえなく敗れ、休場を発表しました。意見は分かれるところですが、僕は引退すべきだったと思います。稀勢の里の気持ちを親方が尊重したのでしょう。大関以下ならそれで何の問題もありませんが、横綱は違います。本人の意思にかかわらず、弱ければ引退しなければなりません。そうでないと横綱の権威の失墜に関わるからです。それでもやると決めたからには、頑張ってほしいですね。

11月17日は将棋の日。だから何だということですけど。里見香奈女流四冠のプロ棋戦での健闘が光ります。先日、長沼七段を破り、これで今期の成績が6勝5敗。白星先行です。凄い。けれどこの成績以上に彼女が奨励会三段に上がった時のほうが驚きでしたね。

今後4連勝すれば、プロ編入試験が受けられます。さすがにそう簡単にはいかないでしょうが、いずれはプロ編入試験の権利を得る可能性は十分にあり得ます。里見さん自身、三段リーグ退会の時点で、プロ棋士への夢はいったん断ち切っていると思います。だからもし資格を得ても、彼女が興味を示さない可能性もありますね。どちらにしても里見さんは今後の将棋界のキーマンの一人だと思います。コンピューターソフトに棋士が抜かれた時は、棋士の存在自体が危機的状況でした。しかし、最年少棋士・藤井聡太七段の出現により人間が指す将棋の面白さ、ドラマ性の価値が再認識されました。そのドラマ性を里見さんは十分持っていると感じます。

佐々木勇気六段は昨日の中座七段との対局に勝ち、竜王戦2組への昇級を決め、規定により七段への昇段が決まりました。終盤見ていましたが、激戦でしたね。本人としては内容は不本意かもしれませんが、とにかくよかった。勇気君は生意気に見える所もあるかもしれませんが、高齢の師匠を気遣う優しい青年で、スター性もあります。彼あたりが藤井聡太のライバルになれば面白いと思うのですが、少し厳しいような気がします。彼が垣間見せる人間味は今のAI時代の将棋に合っていないのかもしれません。それでも才能は奨励会時代から折り紙付き。トップレベルの棋士になることを期待したいですね。

昇段といえばもう一人、しょったんこと瀬川晶司五段が規定により、六段に昇段しました。「次は勝ち星以外で昇段したい」。狙いは勇気君と同じ竜王戦での連続昇級での昇段になると思います。頑張れ、しょったん。

来週は藤井聡太ウィークになりそうですね。順位戦、叡王戦と対局があり、いずれも強敵です。また近々、解説デビューもするそうで注目です。しかし16歳で解説者というのも凄い。これも最年少記録ですかね(笑)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする