ざっくばらん(パニックびとのつぶやき)

詩・将棋・病気・芸能・スポーツ・社会・短編小説などいろいろ気まぐれに。2009年「僕とパニック障害の20年戦争出版」

名人戦第2局。藤井聡太対局

2019-04-24 07:46:38 | 将棋
昨日、名人戦第2局が行われ、挑戦者の豊島将之二冠が佐藤天彦名人を107手で破りました。これで豊島さんが2連勝。名人はかなり苦しくなりました。戦型が角換わりになるか横歩取りになるか注目でしたが、研究の深さに定評があり、勝率も高いであろう豊島さん先手での角換わりを天彦さんが受けて立ちました。交換した角を互いに早めに自陣に打ち込み、じっくりとした展開になりましたが、最終的には豊島さんの角がよく働いた将棋でした。

豊島連勝での幕開けとなった名人戦。第3局が大きな勝負になりそうです。佐藤名人の先手番を豊島二冠がブレークして3連勝となれば、9割がた決着がついた形になりますが、天彦さんが名人の意地を見せれば、心理的には互角に近いところまで持っていけるのではないでしょうか。第3局は名人の奮起を期待していますが、シリーズ全体で考えると、第2局の立会人だった谷川浩司九段以来の関西からの名人誕生も現実味を帯びてきました。豊島さんの対局姿勢の美しさは谷川さんを彷彿とさせます。名人を含めた3冠となると格の上では他の棋士を大きく引き離す存在となります。

そして今日は藤井聡太七段が登場します。竜王戦4組準決勝。対局相手は高見叡王。相手は手強いですが、この勝負に勝てば3組への昇級が決まります。負けられない一戦ですね。現在の将棋界の3強は渡辺二冠、豊島二冠、永瀬七段だと思います。藤井君はその3人を追いかける佐藤名人、広瀬竜王などの第2グループのに含まれているという見方が現実的ではないでしょうが。1年前の群雄割拠の状態から見ると、随分絞られてきていますね。第1グループに追いつき追い越す可能性が最も高いのは、やはり最も若い藤井君だと思います。おそらく今日が平成最後の対局となるのではないでしょうか。「次の時代は俺が背負う」ぐらいの力強い将棋が見たいところです。今日の藤井七段の勝利の確率は60%から70%と予想しておきます。
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