ざっくばらん(パニックびとのつぶやき)

詩・将棋・病気・芸能・スポーツ・社会・短編小説などいろいろ気まぐれに。2009年「僕とパニック障害の20年戦争出版」

藤井聡太、深夜の激戦を制す

2019-06-01 07:23:43 | 将棋
昨日、竜王戦4組ランキング戦決勝で藤井聡太七段が94手で菅井竜也七段を破り、3期連続での優勝を果たし、本選出場を決めました。午前10時から始まった対局は千日手指し直しとなり、決着がついたのは日付を跨いでいました。竜王戦ランキング戦の3期連続優勝は木村一基九段、永瀬拓矢叡王に続き史上3人目の快挙です。

両者の譲れない意地がぶつかり合い、千日手が成立したのは午後8時過ぎ。30分の休憩を挟んで開始された指し直し局は先後入れ替わって、藤井七段が後手。持ち時間も1時間しかありませんでした。しかし、短い持ち時間での藤井君の決断の良さは朝日オープンを思い起こさせました。序盤から積極的に駒を前進させ、優位に展開。最後は粘る菅井七段を見事に振り切りました。これまで苦杯をなめさせられていた菅井七段に勝てたことは藤井君にとって、大きな自信になるのではないでしょうか。竜王戦も3度目の本選出場となりますから、そろそろ大きな結果を残したいところです。難敵ぞろいですが、白星を積み重ね大舞台への登場を期待したいですね。


そして2日後ですか、去年ベスト4に入る快進撃を見せた王座戦の本選トーナメントに登場します。初戦は佐々木大地五段。昨年度、最多勝利の伸び盛りの棋士です。難敵ですが、藤井君には乗り越えてほしい。もし勝てば準々決勝で羽生善治九段との対決が待っています。
竜王戦にしても、王座戦にしても先輩棋士の壁は厚く、勝ち続けてタイトル挑戦にこぎつけるのは至難の業に映ります。しかし、そうした常識を打ち破ってきたのが藤井聡太という天才棋士です。ぜひ、この2つの棋戦で「さすが藤井君だね」と世間に言わせるような活躍を期待しています。




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