陽の時計が東を指した頃
私は突然、悪夢にうなされた
そして、この夢が長編になることを悟った
早朝特有の眩しさを強く憎んだ
陽の針が頂点に達した頃だった
私は病院へ行き、悪夢の緩和を求めた
処方された薬を毎日飲み続けたが
それでも止むことのない悪夢
うなされて目が覚めた
私は慌てて上体を起こし、眼を見開く
しばらくして気分がずしりと重くなった
陽は大きく傾き
部屋は薄暗くなっている
私はただ人並みの夢が見たかっただけ
子供の教育の方針を巡って妻と言い争うような
そうした夢が見たかっただけなのだ