窓の外の北風のように
大きな音を立てるでもなく
砂埃を舞わせることはないが
時の風は静かに
しかし、確実で誠実な力で
人をさらっていく
君も例外ではない
この教室にとどまることは出来ない
右手の指先を見つめる仕草も
その指先で柔らかく髪を撫でる仕草も
華やいだ笑顔も
まっすぐ肌を滑る涙も
何もかも
あと一月経てば
もう制服では似合わない
君もそれを知っているから
二度と着ることはないだろう
君が制服から離れていく
制服が君から離れていく
窓の外の北風のように
大きな音を立てるでもなく
砂埃を舞わせることはないが
時の風は静かに
しかし、確実で誠実な力で
人をさらっていく
君も例外ではない
この教室にとどまることは出来ない
右手の指先を見つめる仕草も
その指先で柔らかく髪を撫でる仕草も
華やいだ笑顔も
まっすぐ肌を滑る涙も
何もかも
あと一月経てば
もう制服では似合わない
君もそれを知っているから
二度と着ることはないだろう
君が制服から離れていく
制服が君から離れていく