ざっくばらん(パニックびとのつぶやき)

詩・将棋・病気・芸能・スポーツ・社会・短編小説などいろいろ気まぐれに。2009年「僕とパニック障害の20年戦争出版」

藤井、苦闘の末、八冠の最大の山を越える

2023-08-05 14:22:08 | 将棋

昨日、王座戦挑戦者決定戦が行われ、藤井聡太竜王・名人が豊島将之九段を下しました。

 

主に終盤を見ていたのですが、久し振りに力が入りました。藤井さんも決して本調子ではなかったです。そして相手は豊島さん。これまでタイトルを奪われてきた相手に一矢報いたい思いは強かったでしょう。

 

それにしても藤井さんらしからぬ将棋でした。これまで驚異の勝率を誇ってきた原動力である終盤の出来がこれほど悪かったのはほとんど記憶にありません。

将棋自体が豊島さんの玉が上に逃げていく展開になりましたから、難しかったのは確かです。将棋は王様が上に行くと詰ましにくいゲームですから。

しかし、それを差し引いても藤井さんらしからぬ内容だったと思います。疲労が溜まっているのかもしれないですね。最近のスケジュールというよりは、29連勝で彗星のように現れた、あの藤井フィーバーから6年が過ぎても、未だに食べたおやつが爆発的に売れたり、将棋を知らない人が藤井さんに高い関心を持つ状態が、これだけ長く続くとは誰も考えていなかったのではないでしょうか。

 

注目される人は大変です。それはどの世界ても。藤井さんの対局相手は、とっておきの研究をぶつけてきます。そうしたことで多少、消耗してしまったところはあるかもしれません。

大名人の器だとは思いますが、今の時代、先のことは分かりません。

 

ならば最初で最後のチャンスかもしれない、前人未到の八冠を達成してもらいたい思いが強くなってきました。昨日の豊島九段戦が最大の山と見ていました。永瀬王座も強いのは間違いないですが、二度までは負けられます。しかし、これは一発勝負。負けたら終わりなので、確かに内容よりも結果が求められる対局でした。

 

もし八冠を達成したら、藤井フィーバーも落ち着くのではないでしょうか。藤井さんには少し休ませてあげたいですね。


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