白雲去来

蜷川正大の日々是口実

あなた知っている、港ヨコハマ。

2011-01-16 10:53:36 | インポート

一月十四日(金)晴れ。

 早めに寝たので、早目に目が覚めるのが自然の摂理。あーあ良く寝た。愚妻と共に郵便局や銀行と支払いに回り、頼んでおいた機関誌用の封筒を取りに行ってから事務所で印刷。あり難いことに、印刷機やパソコンの普及で封筒などは業者に頼まずとも、印刷が出来る。経費のことを考えたなら本当に助かる。

 

 そう言えば、先日の「蜷川政経懇」の酒席にて、「若い頃はロックやR&Bといった洋楽が好きで、演歌や流行歌などを聞いている同世代の者をバカにしていたが、この年になると演歌が妙に心に沁みて、気がつくと落涙していることがある」と話したら、皆、同感だった。

 

 しがない演歌の歌詞に心打たれる人生もいいものだと、しみじみ思うようになった。先日、BSで「青江三奈・伊勢佐木町ブルース」という番組を見た。昭和三十年の後半頃に、関内の弁天通のすぐ近くに「ナイト・アンド・デイ」というナイトクラブがあって、そこでデビュー前の青江三奈がジャズを歌っていた。現在のサリーの店のすぐ近くである。脚本家として有名なジェームス三木も歌手としてステージに立っていた。司会をしていたのは、昨年亡くなられたミッキー安川である。ちなみに安川氏は、私の高校の先輩であり、自宅も近かった。

 

 その後、青江三奈は、「恍惚のブルース」でデビューし、「池袋の夜」で、同時期にデビューした森進一と共に、ハスキーボイスを売り物にした「ため息路線」でヒットを重ねて行く。青江三奈の芸名は川内康範の小説「恍惚」に登場するヒロインの歌手の名前をそのまま芸名にしたものだ。それまでは歌手といえば「美声」が常識だったが、青江や森のデビューによって、特徴のある声の歌手が注目を浴びて行く。八代亜紀などもそうだ。

 

 「伊勢佐木町ブルース」や、前述のナイトクラブでの出演もあって、横浜の人かと勝手に思っていたが、生まれは東京と言うこと。酒も煙草もやらない人だったが、すい臓がんのために五十九歳で帰らぬ人となった。

 

 大分前置きが長くなったが、その青江三奈の歌に最近嵌まっている。とにかく歌が上手いし、声も良い。とりわけジャズがいい。とりあえずツタヤ・ディスカスでCDを借りて聞いている。彼女が生きているときには、全く興味も無かったが、彼女の晩年と同じ年になって、あらためてファンになった。

 

 「伊勢佐木町ブルース」の記念碑が、伊勢佐木町にある。商店街の創立五十周年を記念して平成十三年に建立された。記念碑の裏には、横浜にちなんだ二十世紀の五十曲が刻まれている。

1 ※「伊勢佐木町ブルース」の記念碑。

 

 夜は、友人が来訪しての一献会を我が家で行った。料理はもちろん私の手料理。談論風発して十一時半に解散。


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二十四年目の記念日。

2011-01-16 10:06:02 | インポート

一月十三日(木)晴れ。

 今日は、私達が惹起した事件から二十四年目の記念日である。二十四年と言う歳月は、悲しいかな確実に人を変化させる。もちろん変わらないものもあるだろうが、変ることの方が多い。人間関係、個人の環境、意識、etcである。嫌なことも、良いことも皆「記憶」の中に閉じ込められ、やがて忘却の彼方へ去って行く。

 

 二十四年も前の感傷に浸っている時間などないが、年に一度、怠惰な自身の反省の意味を込めて、北の果ての独房で寒さに震えながら学んでいたことを思い出すのも良いかもしれない。

 

 朝一番で東京行き。愚妻の手の怪我が治らず、バスで駅まで行く。満員のバスに乗ってきた非常にセンスの良い、二十五、六のお嬢さんを何気なく見たら手には、エルメスのバーキン、時計はダイヤがちりばめられたローレックス。服も、周りの人たちとは違って、ひときわ目立っている。いい女なのだが、全身にブランド品を身につけてバスに乗って出かけるという「貧しさ」が、一瞬で、その女を冷めたものにしてしまう。まあどうでもいいか。

 

 午前中は、お世話になっている方にご挨拶し、いつもとても勉強になる話を聞かせて頂く。お暇するのが、残念なほど有意義な時間である。

 

 下山した盟友と別れがたく、少々早いが、まず一献、と言うことになり下町に行き、二軒転戦。まだ飲み足らずに、友人を誘ってさらに一軒。時計を見ればまだ二時半である。しかし、体は、メロメロである。「アナタは右に、私は左へ」と別れて電車に乗ったのは良いが、爆睡してしまい、気がつけば洋光台。私は誰、ここはどこ、といった感じでまた横浜に戻り、横須賀線に乗り換え、保土ヶ谷へ。外は真暗だった。

 


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