白雲去来

蜷川正大の日々是口実

祝、皇国の春。

2011-01-02 00:45:36 | インポート

一月一日(土)晴れ。

 八時まで寝ていた。起床後、玄関に日の丸を掲げ、皇居を遥拝。

 

 家族を起こして、簡単な朝食を取る。先生の墓参に行くために、まず十時前に松本佳展君来訪、十時過ぎに志村馨、小森正春の両君来訪。両君は今朝まで仕事で、一睡もしていないとの事。そして元日の今日も夕方から仕事だそうだ。眠いにもかかわらず恩師を思う気持ちには頭が下がる。

 

 毎年正月は、伊勢原にある野村先生のお墓と、私の両親のお墓参り、更に平成十八年に亡くなった板垣哲雄君のお墓参りに行くのが定例となっている。それをせずして正月を祝うことなどできない。

 

 高速道路は空いており、途中、海老名のインターでご住職へのお年賀とメロンパンを買う。十一時過ぎにお墓着。まず先生のお墓を掃除し、お花を活けた後に手を合わせる。

Dscf2849 ※先生の墓前で記念写真を撮った。

 その後は、私の両親のお墓に詣で、ご住職にご挨拶の後に、新横浜は小机の三会寺(さんねじ)へ。近くに住む、岩上賢先輩が、昨日、お墓の掃除を済ませてくれたそうだ。哲ちゃんのお墓のすぐ横に木があり、落ち葉や鳥の糞ですぐにお墓が汚れてしまう。掃除は大変だったに違いあるまい。岩上先輩の気遣いに感謝である。

 

 哲ちゃんのお墓のある三会寺は、小机では古いお寺で、お墓には日露戦争や支那事変で戦死なされた方々のお墓が多い。来年は哲ちゃんの七回忌である。親しかった同志等に声をかけて法事を執り行うつもり。哲ちゃんのお墓に花を供し、線香を上げて、好きだった缶チューハイを供えた。

Dscf2857 ※板垣哲雄君のお墓。

 

 我が家に戻り、ようやく正月の朝食。お雑煮に、社友から頂いたお節で正月を祝う。食後は、録画しておいたニューイャーズ駅伝を堪能した。

 

 本年が、皇国はもとより皆様にとりまして佳い年でありますことをご祈念申し上げます。本年も旧に倍しまして、ご指導とご鞭撻の程をお願い致します。


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霜鬢明朝又一年。

2011-01-02 00:04:49 | インポート

十二月三十一日(金)晴れ。

 起床後、机に向かい原稿にとりかかる。安受け合いしてしまった今回の原稿なのだが、中々アイデアと言おうか、取っ掛かりがつかめずに、ずるずると日にちが過ぎて行く。結局、何行か書いたところで、来客があり中断。

 

 今日は、我が家で友人を招いて恒例の「年越しの会」を行う。サリーが体調が悪く、二三日寝ていたとメールが入った。夜七時、カメ&アコちゃん。松本佳展君と小枝ちゃん。そして京子ちゃんとあいり。最後は小針政人君等が来訪しての一献会。

 

 色々なことがあった一年だったが、まあ恙無く過ごしたのではないか。毎年、大晦日になると思い出すのは、網走の独房で過ごした日の事。大晦日は、特別に十二時まで起きていられる。ラジオで紅白を聞き、終わると「行く年来る年」の放送が始まる。各地のお寺の除夜の鐘が流れ、横浜港からの汽笛の音が聞こえると、望郷の念に苛まれた。ラジオが切られると、物音一つしない舎房に聞こえるのは悲鳴のような吹雪の音だけだ。いつも傍らに置いておいた「唐詩選」の中の高適の詩、「除夜作」が浮かんだ。

 旅館の寒灯に独り眠らず

 客心何事ぞ 転(うたた)凄然たる

 故郷 今夜 千里に思う

 霜鬢 明朝 又一年

 

 あれから二十三年が過ぎた今でも、大晦日になると、ラジオが切れた後の独房で聞く、吹雪の悲鳴を忘れることができない。

 

 年が明けて、おめでとうの挨拶を交わし、深夜の一時過ぎに解散。今年も良い年でありますように。


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