白雲去来

蜷川正大の日々是口実

自販機があることは、治安の良さの証拠。

2011-04-22 22:58:01 | インポート

四月二十一日(木)晴れ。

 そういえば、石原東京都知事の発言で、自販機が悪者となっている。しかし、私はそうは思わない。確かに、自販機は多すぎると思う事がある。しかし、街灯の少ないところでは、貴重な明かりにもなるし、子供が夜中に熱を出した時など、スポーツ飲料水は助かる。

 海外に行ったことのある人なら分かると思うが、屋外、特に人通りのないところに自販機が置いてある国などまずない。その理由は簡単。すぐにお金や品物が盗まれてしまうからだ。自販機のあるのは、スーパーやホテル内のコンビになど、ほとんどが屋内に設置してある。

 屋内と言っても中には、自販機の前に防犯カメラがあったり、お金を出し入れするところに、更にカバーが着いていたりする物もあり、驚いてまじまじと見てしまった記憶がある。

 屋外に自販機があるということは、言い換えれば、治安の良さの証明でもあるのだ。私が行った頃のイタリアでは、公衆電話をかけるのも、お金ではなく、専用のコインと交換しなければならなかった。もちろん現金が入っていれば、公衆電話が壊されてしまうからだ。

 海外から日本に来た旅行客が、人通りの耐えた夜中に自販機があるのを見て、「何てこの国の治安はいいのか」と思う人もいるだろう。政府も、外国人旅行者向けに、「屋外に自販機がある安全な国」をもっとアピールした方がいい。まして今の自販機は省エネ設計となっていて、昔ほど電力を消費しない。これを機会に自販機のメーカーも、ソーラーパネルなどを開発して、もっと効率の良いものを設置すれば、石原知事からも文句を言われずに済むのではないか。

 今日は、「朋遠方より来たり」、で、野村先生の盟友で、マニラに在住のヒロ山口さんが、急遽来日し、東京に来るというので、こじんまりとした歓迎会を開催した。場所は、水天宮にあるホテルの会席料理店。思い出話に花が咲き、食後にバーに席を移して、十時近くまで。

 明日お帰りになるというヒロさんにご挨拶して、再会を約す。本来ならば来月に、フイリピンに行く予定であったが、諸般の事情から中止した。

 十一時過ぎに帰宅。


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火力、水力、原子力、何が一番いいのか分からん。

2011-04-22 13:52:19 | インポート

四月二十日(水)晴れ。

 一時半から開催される大行社の幹部会議に出席するために、昼過ぎから東京行き。相談役として挨拶をさせて頂いた。その折に、東京電力が、全国にある保養所を避難民に解放していないことの事実を述べた。

 会議の中で、相模支部の小針政人君が、「二酸化炭素を多く出すということで火力発電が非難され、環境破壊、森林や川の破壊になるといって民主党は水力発電を含むダム建設にも反対してきた。そして今回の事故で、原発反対の声が上がっている。それでは、何によって電源を確保すれば良いのか」。

 この話には考えさせられた。人は、「何々の為」というが、「人」の「為」と書いて「偽り」となる。今回の事で、安易に原発に反対しても何の説得力もあるまい。これほど電気の恩恵に与っている現代の日本人がだ。

 原発が悪いのではなく、それを管理する側、使用している側に問題があるのではないだろうか。こういったものを建設する時の安全基準は、決して「想定外」を基準とせず、安全率を下げる。それだけコストが安く済むからだ。原発を建設する際には、地元対策として、サッカーの練習場を作ったり、公園を作ったりする。これからは、そんなものに金を使わずに、安全対策に金をかけるべきだと思う。

 日本人の英知を出し合い、すぐには無理かもしれないが、公共施設や戸建てのソーラーパネルの義務化や、風力、海水など既存の発電に変わるものを作る事が、大袈裟に言えば人類の救済につながるのではないかと思う。

 帰宅後は、真面目に仕事をした。「胃の重さ」が治らず、酒量を抑えている。スッキリしない日々が続いている。あーあ美味い酒が飲みてぇーナァー。

 


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映画「二十四の瞳」に心が洗われた。

2011-04-22 13:20:56 | インポート

四月十九日(火)曇り。

 午前中に、県警本部に拘留されている友人に、共通の友人と共に面会に行った。県警本部は、横浜の海に面した風光明媚な場所にある。周りには、歴史的な建造物も多く、横浜の観光スポットとなっている。

 面会室で会った友人は、以前よりふっくらして元気そうだった。いや元気を装わなければ、精神的に参ってしまう。逆境に遭った時、いかに精神的に頑張れるかが、その人の運命を決めることがある。面会室にも、何箇所かヒビが入っていた。先月の地震の影響との事。「大事にね」と、笑顔を交わして県警本部を後にした。

 丁度、昼近く。お世話になっている方と待ち合わせて、福富町の韓国料理屋で、ランチ。みそ汁定食、五百円也。これが副食が五品ついて中々美味い。ワンコインでは申し訳ないぐらいの味だ。何だか得をしたような気持ちになった。

 三時過ぎに自宅に戻る。そのまま友人からの頼まれ仕事。様々な案内状の原稿を書いたり、印刷をしたりで、あっという間に夜。

 録画しておいた、BSの「二十四の瞳」を観た。これも若い頃に一度観た映画だ。主演は高峰秀子。日本の映画史上に残る名作だろう。人は、この映画を反戦映画の一言で片付けてしまうが、私はそうは思わない。この映画が製作されたのは、昭和二十九年。終戦から九年しか経っていないこの時期では、多くの人たちが、「二度と戦争なんか」という思いを持っていたのに違いあるまい。同じ年に公開された黒澤明監督の「七人の侍」の興行成績を抑えて、この年のトップの映画となった。

 映画の中で歌われる多くの唱歌には、心を洗われる。そして教え子が出征して行く場面で歌われる軍歌など、私は感動と感激で胸が一杯になった。怒られるのを承知で申し上げれば、この映画を観ていないと言うことは、日本人としての怠慢とさえ思う。

400px24_eyes_2 ※「二十四の瞳」のスチール写真。時代は昭和三年。壺井栄の原作では、小豆島とは特定していないが、地域振興に役立っている。

 


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長淵剛氏に感動した。

2011-04-22 12:25:01 | インポート

四月十八日(月)曇り。

 否が応でも、連日、震災関連のニュースが目に入る。ほとんどが、感動するものが多いが、中には、何を考えてんだか・・・・と思うようなものもある。

 震災で避難場所になっている小学校の授業が始まるというので、学校に避難している人達に、教室から講堂(体育館)に移ってほしいと要望した所、インタビューを受けている女性が、「講堂は、まだ掃除も行き届いていないので、泥だらけです。移りたくとも行けない」と、答えていた。それを聞いた自衛隊員が、講堂をきれいにしようと、はだしで雑巾掛けをしている映像を見た。気の毒で涙が出そうになった。

 避難している人たちが、不自由をしているのは良く分かる。しかし、自分達が寝泊りする場所ではないか、なぜ自分達で掃除をしようとしないのかと・・・。そんなことを自衛隊員に平気でやらせる人達に怒りが込み上げてきた。原発事故はともかく、地震や津波は自然災害であり、誰のせいでもない。気の毒だが、被害者だからと言って、全て他人が、国が、助けなければならないということに、甘えてはなるまい。

 その反対に、歌手の長渕剛氏には感動した。被災地を慰問する傍らに、被災地にて支援活動している自衛隊の前線基地にも行き、隊員にも慰問を行なった。その際に、「本当に、ここに来たかったんだよ。来たかったんだよ。君達は、日本の誇りだ!」と、訴えていた。彼の男らしさ、その真摯な姿勢に感銘を受けた。歳のせいか、また目頭が熱くなった。

 世代が違うので、彼の歌を歌うことはない。数あるだろうヒット曲の中でも、曲と題名が一致するのは、ニ三曲程しかない。これからは彼の歌を覚えようと思う。CDも買おうと思っている。国防の第一線に立つ、自衛隊員を尊敬せずして、国家の安泰はない。そんな常識が、戦後、常識でない時代が永く続いてきたことに、日本の不幸がある。


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