白雲去来

蜷川正大の日々是口実

案の定、体調は最悪になった。

2012-06-05 08:24:10 | インポート

六月三日(日)晴れ。

 やはり喉が痛い。二年に一度くらい「喉から風邪」をひく。無理をせずに今日は家でおとなしくしているつもり。

 「大吼」の編集も佳境に入った。原稿はすべて入稿済みなので、後は、印刷所から上がってくるゲラを校正するのみである。これが終われば、連載の原稿に向かわなければならない。何と言っても脳みそが原付のバイクぐらいしかないので、それをフルスロツトルにして書いている。そろそろ精度疲労が始っていて限界に達しているのかもしれない。

 夜、自宅でテレビを見ていたら、臨時ニュースで、オウム真理教の走る爆弾娘こと菊池直子が逮捕されたという報道があった。逃げ切れないと観念して出頭したのかと思ったら、近所の人からの通報で、警視庁から警察官が自宅に向かい逮捕されたとのこと。まあ良く十七年も逃げていたものだ。死んでいる。とか、海外逃亡をしているかと言われていたが、何と「人民の海」に隠れていたわけだ。

 平成七年に起きた地下鉄サリン事件の事は良く覚えている。その頃は、まだ赤坂に事務所があるころで、起きた日も私の誕生日の一日前のことだった。新橋の駅を降りて、いつもならば地下鉄で赤坂見附まで行って、みすじ通りにあった事務所まで行くのだが、その日は、遅刻気味だったので、新橋からタクシーで事務所まで行った。事務所に近くなると、救急車や消防車、パトカーのけたたましいサイレンで、赤坂周辺は騒然としている。そのまま事務所に行ってからテレビをつけてみると地下鉄の霞ヶ関で何か、ガス漏れのようなことがあったようだと言っていた。これがオウムによる「毒ガス、サリン」によるものだと分かったのは、もう少し後の事である。

「蜷川よ。信仰宗教だって信者がいて、応援してくれる人がいる。俺たちはな、命がけで民族派運動を戦っている。支援者の五人や十人ぐらいいないと言うことは、自分たちの不徳の致すところと反省しなければならない。人を批判することは簡単だが、その前に自分は何をやっているのか、ということに思いを至らせねば」。という生前の野村先生の言葉が脳裏に浮かぶ。


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