六月十五日(金)晴れ。
まだ今週の「週刊文春」を読んでいないが、何でも小沢一郎が糟糠の妻から三下り半を突き付けられたとか。ネットで、女房が支援者に宛てた、件の手紙を読んだが、もしこれが本当なら、小沢一郎という男は、政治家どころか人間として失格である。そう思うのは私だけではあるまい。一時期、旬をとうに過ぎた女性タレントが、自分の過去を赤裸々に書いた、いわゆる「暴露本」がブームになったが、その時は、つくづくこの人たちは「恥」を知らない、また「誇り」と言うものを持ち合わせていない下種だと思っていた。それでも、最終的には裸を売り物にするくらいだから、特殊な人たちと思って、心の中で「バーァーカ」と蔑んでいた。
しかし、今回は、バカタレントとは違う、いやしくもかつては様々な政党で代表や幹事長を務め、総理候補とまで言われた男の妻の「離縁状」がマスコミに掲載されたのである。
便箋11枚にも及ぶ長い手紙の中で、夫人は、昨年3月の東日本大震災後の小沢の言動について触れ、「このような未曾有の大災害にあって本来、政治家が真っ先に立ち上がらなければならない筈ですが、実は小沢は放射能が怖くて秘書と一緒に逃げだしました。岩手で長年お世話になった方々が一番苦しい時に見捨てて逃げだした小沢を見て、岩手や日本の為になる人間ではないとわかり離婚いたしました」と書いている。
さらに、小沢の愛人や隠し子の存在についても触れている。 八年前に隠し子の存在がわかったとき、小沢元代表は和子夫人に謝るどころか、「いつでも離婚してやる」と言い放ち、和子夫人は一時は自殺まで考えたとも記している。
「それでも離婚しなかったのは、小沢が政治家としていざという時には、郷里と日本の為に役立つかもしれないのに、私が水を差すようなことをしていいのかという思いがあり、私自身が我慢すればと、ずっと耐えてきました。
ところが三月十一日、大震災の後、小沢の行動を見て岩手、国の為になるどころか害になることがはっきりわかりました。国民の生命を守る筈の国会議員が国民を見捨てて放射能怖さに逃げるというのです。何十年もお世話になっている地元を見捨てて逃げるというのです」。「かつてない国難の中で放射能が怖いと逃げたあげく、お世話になった方々のご不幸を悼む気も、郷土の復興を手助けする気もなく自分の保身の為に国政を動かそうとするこんな男を国政に送る手伝いをしてきたことを深く恥じています」。
この手紙が、もし偽物だったら、大騒動だ。もちろん本物であると思っているが、「文春」以外のマスコミのすべてが無視、あるいは黙殺しているのが少々不気味でもある。あれだけ小沢叩きに目の色を変えていたマスコミが揃ってだんまりを決め込んでいる。ひょっとすると、と思うのは、野田と自民党の野合による「消費税増税」法案に反対している小沢一郎とそのグループに対して、余りにもタイミングが良すぎるからだ・・・。
夜は、「颯」から「やまと」に転戦。早めに自宅に戻った。