六月二十五日(月)晴れ。
書き上げた原稿がどうも気に入らない。早朝から気になってウトウトとしても原稿のことが頭から離れず、もう一度、全体を組み換え直し、頭の中でコンテを描く。忘れぬうちにメモ用紙に要点を書いて、時計を見ると朝の五時。よぉーしとふとんから出て、机に向かった。もとより文才のカケラもないが、自分が納得のできない原稿を人に読ませるわけには行かない。拙くとも、納得のできるものを書こうと、朝食も取らずに頑張った。
書き上がったものが、プロの編集者の目にどう映るのか・・・。それを考えると少々不安であったが、自分なりに精いっぱい頑張ったつもりである。夕方に入稿した。
どうも差し歯の調子が悪く、夕方歯医者に行った。帰りに事務所に寄って郵便物の確認。帰宅途中でスーパーに寄ったら、珍しく鰹があったので、恐る恐る買って食べてみたがマアマアだった。この二、三年どうも鰹が良くない。乱獲や気候のせいかは分からないが、好物のものがスーパーなどにあまり見当たらない。さみしい限りである。
私は、いわゆるB級グルメが好きである。干物は「サバの文化干し」と「柳かれい」と「めざし」があると食欲がわく。まるちゃんの「ホットワンタン」も好きだ。後は、マカロニサラダと赤ウインナーにプレスハム。こう書いていると、ふふふと笑みがこぼれてくる。刺身は、鰹にタコ。タコも地のものより、安い、アフリカのもので十分である。薄切りにして、玉ねぎのスライスを混ぜて、フレンチドレッシングにニンニクを少し入れて食べる。後は、タコと長ネギをスライスして、ごま油と醤油で味付けする。そうか、丸善の魚ソ忘れていた。
私の好きなブログに「酔って候へど」と言うものがある。この人とは、大体肴の趣味が一緒で、ブログを覘くのが楽しみである。しかし、一週間の断食の時は、意志がくじけるで寄らないことにしている。
そんな訳で(どんな訳だ?)今日は、おとなしく酔狂亭で月下独酌。頂いた「赤霧島」を我慢できずに飲んだ。