白雲去来

蜷川正大の日々是口実

股で酒が飲めるか。

2015-04-10 00:58:35 | 日記
四月八日(水)雨。

花散らしの雨か。桜は悲しいものだ。一年に一度しか咲かないのに、風雨に影響され、あっと言う間に盛りが過ぎてしまう。野村先生の句ではないが、あと四、五日もすれば「葉桜の風の言葉は独り聴く」という風情になってしまう。そう言うことが「寂しい」と感じるのも歳のせいなのかとしみじみ思う昨今である。

昨日は名前だけ立派な「蜷川政経懇話会」を野毛の「弥平」にて開催した。ここのオヤジは中学の同級生である。私は、横浜の下町、南区の共進中学に入学した。昭和三十八年の春である。第二次ベビーブームということもあって、一クラスは五十人。それも十二クラスもあった。ちなみに私の娘の中学は二十五人で四クラスしかなかった。

「蜷川政権懇話会」といっても月に一度、私の応援団の人たちが集まるただの飲み会である。しかし私は、この人たちによって支えられている。浪人生活ゆえいかに支援してくれる人を集められるのか・・・。それが私の評価でもある。もちろん長い付き合いの中には、去って行く人もいる。私不徳のの致すところかもしれない。それでも応援してくれる人がいる以上、その期待を裏切らないような生き方をしなければと思っている。

「弥平」は神奈川の、それも三浦の魚と肴にこだわっている。オーナーの高杉氏は中学時代剣道部の主将だった。酒を飲まないのが残念だが、飲まない分、あちらの方はほとんど現役である。この店に、古い友人や同級生が集まる。楽しくて仕方がない。思い出話に花が咲き、飲んだ酒が五万本。とつい甘えてしまう。終了後に関内に転戦。金もないのに、飲めば気が大きくなって、閉店後に近くの「ビートレ」というイタメシ屋に紅灯の白粉を連れてアフター。

妻は病床に臥し、児は飢えに泣くとも、ひたすら悲憤慷慨の酒に酔う。梅田雲浜ファンの酒友、松本洋三さんに怒られそうだ。酔って自宅に戻れば鬼嫁とガキどもが、日頃の恩を忘れて、「とーたん。また飲んでんの」。すかさず私は、「バカヤロウ。股で酒が飲めるか」と言いつつ、そっと布団に入る。こんな虚しい夜を幾度過ごしたか。残念ながら私の門下生、志村、松本、梶浦、湯浅、石澤にはこの修業が足らん。

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分かってくれる人もいれば・・・。

2015-04-10 00:49:03 | 日記
四月七日(火)雨。

朝食は、昨日の残りのマグロの刺身を「漬け」にして食べた。大した金額ではないが、朝から贅沢な食事だ。最近ふと考えるのだが、友人や友達の少ない人はしみじみ不幸だと思う。フェイスブックなどで一度も会ったことのない人の「友達」の多さに満足している人もいるが、そんなものは所詮バーチャルな世界で、たかが「いいね」やコメントを貰って喜んでいる人たちの気持ちが分からない時がある。

まれに政治を批判し、同志を批判する人がいるが、そう思ったら自分が行動を起こしたら良いのにといつも思う。私たちに期待されても迷惑なだけだ。まず自分が先頭に立って見本を見せてから後輩をリードすべきではないか。それも刑務所どころか留置所さへ入った経験もないのに人の批判をしたり世を罵る。思わず笑ってしまうが、それはそれで自分がいっぱしの国士と任じているのだから罪がない。

フェイスブックやブログで世を罵り、悲憤慷慨するのも酒の肴程度で、本当に日々行動している人達にはかなわない。街宣だって誰も聞いている人がいなくとも、天に向かって獅子吼する。人に聞かせるのではなく、自分のために行っていると言う自覚と自負が無ければ、虚しいもののなってしまう。それでも存在価値はある。何もやらない人よりも、やっている人たちがいるからこそ、やらずにいる自称右翼の存在感もある。自身の反省材料として思うが、フェイスブックやブログほど安易で無責任なものないと思っている。不特定多数の人たちにアピールするのだから、せめてどこの誰だか、自分の顔を晒すべきだと思う。そんな覚悟さえない人に政治の批判や個人攻撃が出来るのか。気楽なものよと笑ってしまう。組織を維持する、自分の立場を鮮明にする、ということはリスクが伴うものなのだ。

私はもう若くはない。めんどくさい「友達」など欲しくはない。私のことを思ってくれる、野村先生のことを思ってくれる人のみとお付き合いをすることを楽しむと言うのが六十五歳になった私の心境である。分かってくれる人もいれば、分かってくれない人もいるも。分かってくれない人に媚びを売ることなど、そんな努力などしたくもない。少々愚痴っぽくなったが、酒のせいもある。いいや本音です。

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