白雲去来

蜷川正大の日々是口実

借問す酒屋は何れの処にか有る。

2015-04-16 09:33:44 | 日記
四月十日(金)曇り。台湾へ。

朝食は、サラサラサラッとお茶漬け。お茶漬けと言えば「永谷園」の物が有名だが、私は群青の会の大熊雄次氏から頂いた「大佐和」の「のり茶漬」を知って以来、これ一筋のファンとなった。何しろこのお茶漬けはびっくり箱のようなのだ。外装からは想像もできないような大量のきざみ海苔がどどっと出てくる。正に「おおっ!」という感じなのだ。海外に行く友人などには餞別でこの「大佐和」のお茶漬けを送ることにしている。軽いし、がさばらないし、びっくりするし、ウケること間違いない。ちなみに注文は、東京都文京区湯島3-36-5。(株)大佐和老舗、注文電話は03-3839-6882。五個入りのワンパックで確か四百円だと思いました。この大佐和が関内駅の地下街に支店があることを知った時は、嬉しくて早速買いに行きました。

今回の旅行は、大行社が台湾の桃園県は虎頭山に建立した蒋介石総統の銅像の二十五周年記念行事として「副碑」を建てたことの報告会である。その副碑には私の名前も刻まれており、恐縮の至りである。

四年前に私の還暦のお祝いをさせて頂いた折に、社友の皆さんから「ロクに仕事もしない、飲んべのぐうたら親父を長い間支えたご褒美」として愚妻に十万円もの旅行券を頂いた。それを使用する機会が無かったので、今回の台湾行きに愚妻を同道した。二人きりで旅をするなど二十年ぶりである。愚妻は台湾は初めてなのでJTBのパックツアーに申し込んだ。商品名は「現地係員がご案内する・マイセレクト台北自遊自在四日間」というもの。羽田発、それも金曜日の午後便ということで少々高かったが女房孝行であるから仕方がない。当然ながら少し足が出た。ホテルは台北の駅前の「シーザー・パーク」。昔は「ヒルトンホテル」だった。

羽田を一時半発の全日空便。新しくなった羽田の国際線ロビー来るのは初めてのこと。出発まで時間があったので寿司屋に入ったが、何と回転寿司だった。私は回転寿司が大嫌いなのだが、回っていないので騙された。一路平安を祈念する旅の出鼻をくじかれたが仕方がない。飛行機は順調に現地時間の三時四十五分に松山空港着。この松山と言う地名は、台湾を日本が統治した際に、四国の松山市の人たちが入植、開拓したことから、その名前が付いたとガイドから教わった。空港には何とベンツが迎えに来ていた。二人だけなのであちこち寄らずにホテルに直行。残念ながら台北は春雨に煙っていた。

部屋は、早割特典でジュニアスウィート。目の前には台北の駅舎が。道行く人の傘を見ていると、頭に浮かんだのが杜牧の「清明」。清明の時節雨紛紛 路上の行人魂を断たんと欲す 借問す酒屋は何れの処にか有る 牧童遥かに指さす杏花村。五日前は「清明」。中国では先祖のお墓参りをする。観光地図を見ながら、「借問す酒屋は何れの処にか有る」と探せば、有名な士林夜市は台北の駅から電車に乗って十五分程度だ。特典で電車の台湾版スイカが付いているので夜市に出かけた。いやはやすごい人出である。こういう市場の雑踏が大好きな私は、楽しくて仕方がない。地下の屋台村?に入って、あちこちの店で食べて飲んで。それでも二人で三千円もかからない。三時間ほど遊んでから、台北に戻り、ホテルの近くで足裏のマッサージ。その後、爆睡。

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