白雲去来

蜷川正大の日々是口実

少年老い易く、いやもう老いてます。

2015-04-27 09:52:41 | 日記
四月二十一日(火)曇り。

昨日、事務所の書棚を整理していたら二・二六事件関係の本が随分とあり、懐かしくてそれらの本を読んだ時のことを思い出していた。昭和維新運動関連の本を集中的に読んでいたのは、三島・森田義挙事件以後のことだ。その義挙に影響されて、国家や政治、皇室のことなどを真面目に勉強するようになった。しかしながら何をどう勉強して良いかの知識もない私は十九歳だった。

とりあえず、五・一五事件、二・二六事件関連の本を読もうと思って買いあさった。しかし五・一五事件関連の本はあまりなく、圧倒的に二・二六事件関連の物が多い。入門書としては立野信之の「叛乱」、当事者のものとしては末松太平の「私の昭和史」、大蔵栄一の「二二六事件への挽歌」などが白眉であろうか。その他、犠牲になった警察官の方のことを書いた物や、ご遺族がまとめた物、遺墨を集めたものなど、二二六事件関連の物には良い物が多い。昔は、目についた物はすべて買っていたが、最近は、根気がなくなって本を見つけても横目で見るだけになった。

いつも思い入れだけで終わってしまうのだが、歴史的事件や維新運動の先輩たちの書籍をデーター化し、まとめてみたいとは思っているのだが。そうすれば、民族派運動に興味のある人たちが、五・一五事件や血盟団事件、二・二六事件に関してどういった本がどこの出版社から出ているかなどが一目で分かり、研究の幅が広がると思うのだが。夢は、民族派の「大宅文庫」みたいなものを作ること・・・。まあ無理ですが。

大下英治氏の「憂国事件の男たち」が好調なようだ。私も三〇冊ほど引き受けて、お世話になっている方々にお送りした。その本に入れる手紙を書いたり、原稿を書いたりと、あっという間に一日が終わる。と言っても六時ですが。暗くなるのを待ってから酔狂亭で月下独酌。

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月は杏花に落ちても雨未だ降りやまず。

2015-04-27 09:20:13 | 日記
四月二十日(月)曇りのち雨。

珍しく事務所に朝から五時過ぎまでカンズメとなった。ノンフィクションライターの山平重樹さんが、新たに野村先生のことを題材にした本を準備中とのことで、大悲会の志村馨君にインタビューをすることになった。待ち合わせは四時過ぎであるが、幸いに用事もないので、朝食後に事務所に行き、本の整理をしたり手紙の整理を行った。

昨年、事務所の書棚の本の入れ替えを行った。そされまで書棚にあった中国史関係の本や、個人的に好きな作家の全集、更には横浜にゆかりのある作家の本と言ったほとんど「趣味」の本を段ボールに仕舞い、代わりに戦前戦後の維新運動関係の本に入れ替えた。しかし、入れ替えたと言ってもジャンル別に整理した訳ではなく、とりあえず書棚に入れただけと言う雑然とした状態だったので、あっちの本をこっちへ、こっちの本をあっちへと、書棚を往復した。それでもまだ整理がつかず次回に持ち越し。

四時過ぎに、山平、志村の両氏が到着。インタビューが始まる。私は静かに机で手紙の整理。物を捨てられない性格なので、頂いた手紙のほとんどを取ってある。社友の皆さんの物は特に捨てられない。音信不通や疎遠となってしまった人もいるが、手紙はその人たちが生きていた証である。特に、獄中の同志から頂いた手紙は大切にしている。

インタビューが終了した後は、藤棚の「愛福楼」にて打ち上げ。ここのお店の料理は中華街のお店と遜色がない。オーナーが中華街の出身だから当然かもしれないが、安くて美味しい。たらふく飲んでからも別れ難く「加一」へ転戦。一時間ほどで解散。「加一」は西横浜と言う駅から一分ほどの所にあるので東京からの客と飲むのには適している。月は杏花に落ちても、雨未だ降りやまず、か。中破・良飲で帰宅。

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