四月十七日(金)晴れ。
どうでも良い話で恐縮だが、「ソースチャーハン」というものを知っているだろうか。私は、小学校の高学年になるまで母の作る我が家のチャーハンが普通だと思っていた。それが、ある時、親せきの人に連れて行かれた下町の中華料理屋で出されたチャーハンを見て、唖然としてしまった。出てきたのが世間では普通の物と知ったからである。確か、上にグリンピースが載っていたのを覚えている。
母のチャーハンは、玉ねぎを刻み赤ウインナーも細かく切って一緒に炒める。なぜか赤ウインナーではなくては駄目で、魚ニソや他のウインナーでは「おふくろの味」にはならない。その後、ご飯を入れたら味付けはウースターソース。卵などは入れない。ウースターをかなり多めに入れて、まあびちゃびちゃの少し手前くらいか。これが我が家のチャーハンで、大好きだった。随分前だが、これを思い出して家族に作ってあげたら、大不評だった。贅沢しているとこんなナチュラルな料理も気に入らなくなる。正に「ぜいたくは敵だ」。私は、誰もいない時にこれをこっそり作って食べるが、美味しくて、ふふふと笑みがこぼれる。
私の小学生の頃の給食は最悪で、休んだりすると近くの級友が給食のパンを届けてくれたが、時間が経つと石のように固くなった。正直言って犬も食わないようなシロモノとなった。風邪をひいて三日も休むとその石ころパンが溜まる。捨てるわけにも行かないので、母は、牛乳の中に卵を溶いて砂糖を入れた物に切ったパンを漬けてフライパンで焼いてくれた。これが結構上等なおやつとなったが、病気をして学校を休んだ時にしか作ってくれなかった。これも思い出して我が家でやってみたが、ソースチャーハンの時とは違って子供たちに喜ばれた。
今日も、赤ウインナーを買ってあったので、久しぶりにソースチャーハンを作ろうと思ったら、昼時に友人が「高島屋」の五目弁当を持って来訪。思いがけず豪華な昼となった。
夜は、車を飛ばして横浜駅の「そごう」へ。筍を買って筍ご飯でも作ろうと思ったが、結構な値段だったので断念。鮮魚のコーナーに行けば、あったあった上等のカツオが。千二百円もしたが、あらよっと勢いで買った。生姜とニンニクをたっぷり、そしてネギとミョウガを刻んで酔狂亭で月下独酌。
どうでも良い話で恐縮だが、「ソースチャーハン」というものを知っているだろうか。私は、小学校の高学年になるまで母の作る我が家のチャーハンが普通だと思っていた。それが、ある時、親せきの人に連れて行かれた下町の中華料理屋で出されたチャーハンを見て、唖然としてしまった。出てきたのが世間では普通の物と知ったからである。確か、上にグリンピースが載っていたのを覚えている。
母のチャーハンは、玉ねぎを刻み赤ウインナーも細かく切って一緒に炒める。なぜか赤ウインナーではなくては駄目で、魚ニソや他のウインナーでは「おふくろの味」にはならない。その後、ご飯を入れたら味付けはウースターソース。卵などは入れない。ウースターをかなり多めに入れて、まあびちゃびちゃの少し手前くらいか。これが我が家のチャーハンで、大好きだった。随分前だが、これを思い出して家族に作ってあげたら、大不評だった。贅沢しているとこんなナチュラルな料理も気に入らなくなる。正に「ぜいたくは敵だ」。私は、誰もいない時にこれをこっそり作って食べるが、美味しくて、ふふふと笑みがこぼれる。
私の小学生の頃の給食は最悪で、休んだりすると近くの級友が給食のパンを届けてくれたが、時間が経つと石のように固くなった。正直言って犬も食わないようなシロモノとなった。風邪をひいて三日も休むとその石ころパンが溜まる。捨てるわけにも行かないので、母は、牛乳の中に卵を溶いて砂糖を入れた物に切ったパンを漬けてフライパンで焼いてくれた。これが結構上等なおやつとなったが、病気をして学校を休んだ時にしか作ってくれなかった。これも思い出して我が家でやってみたが、ソースチャーハンの時とは違って子供たちに喜ばれた。
今日も、赤ウインナーを買ってあったので、久しぶりにソースチャーハンを作ろうと思ったら、昼時に友人が「高島屋」の五目弁当を持って来訪。思いがけず豪華な昼となった。
夜は、車を飛ばして横浜駅の「そごう」へ。筍を買って筍ご飯でも作ろうと思ったが、結構な値段だったので断念。鮮魚のコーナーに行けば、あったあった上等のカツオが。千二百円もしたが、あらよっと勢いで買った。生姜とニンニクをたっぷり、そしてネギとミョウガを刻んで酔狂亭で月下独酌。