白雲去来

蜷川正大の日々是口実

アメリカ人の八割がパスポートを持っていないんだって。

2017-01-29 16:42:08 | 日記
一月二十五日(水)晴れ。

考えたら、先週の火曜日から、今日まで、ほとんどの時間をPCの前で過ごしている。外に出ると言えば、事務所に本や資料を取に行ったり、夕食の買い物をするくらいだ。寒い時期は、ウォーキング出ることもほとんどない。当然のように体重は増えるし、血糖値も高くなる。

ニュースでは、連日トランプ旋風でもちきりだ。TPPもすたこらさっと逃げ出すし、国内の自動車産業や、メキシコ、日本、中国に経済や、壁建設のことで、グスグス言っている。トランプ大統領をどう思うか。などと聞かれても、誰にも答えが見つけられないだろう。イギリスのEU脱退、ドイツなどの主要国の首相選挙。正に予測不能の激変が迫っているとしか思えない。こんな時に、マスコミは、民族派の意見など、全く聞いてこない。世の中が、ほとんど保守となり、書店に行けば、民族派の機関誌のような、過激?なタイトルの本が沢山並んでいる。

どちらかと言えば、左翼の人たちばかりがコメンティーターとして出演していたサンデーモーニングも、元外交官の岡本行夫氏が出るようになった。保守へ、保守へと草木もなびく、か。果たして、喜ばしいことなのか、良く分からん。

今読んでいる『さらば白人国家アメリカ』(町山智弘著・講談社)がとても面白い、いや勉強になる。「トランプ旋風の正体」がとても良く分かる。その本の中で、へぇーと思う所は沢山あったが、まず驚いたのは、「アメリカ人の八割はパスポートを持たず、兵隊にでもならない限り、一生に一度も外国旅行をしない」ことだ。また「アリゾナの南部や中西部(と言われても頭に地図が浮かんでこない)では、外国からの観光客などほとんど訪れず、訪れる外国人の多くは、不法移民か難民だけだ。世界のことなんか気にするわけがない」。

そういった土地のアメリカ人が、不法移民や難民たちによって職を奪われ、治安が悪化する。トランプの過激な発言に共感を示すのも無理はない。ナルホドネェー。それでもトランプが大統領になっちゃたんだから、上手く付き合って行くほかはない。

夜は、酔狂亭で月下独酌。肴は、ナス炒めにさつま揚げに自家製ごぼうと人参の味噌漬け。

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日日に春衣(しゅんい)を典(てん)し。

2017-01-29 09:25:44 | 日記
一月二十四日(火)晴れ。

最近、物忘れがひどい。何かを取に二階に行けば、あれ、何をしにここに来たのだろう。と一瞬考えてしまうことがある。すぐに思い出すのだから、ボケが進んでいる訳ではないだろうが、確実に「老い」に体が支配されている。考えてみれば、いや考えなくとも、後三年もすれば、古来稀な歳となる。登り険しき人生の坂を、越えても苦労はなお続く、か。

そう言えば、「古稀」の語源となった杜甫の「曲江」には、こうある。「曲江」とは、長安の東南にあった池。行楽地のこと。
「漢詩を読む」の現代語訳を転載。

毎日朝廷の仕事が終わると春着を質屋に入れ、
その金で曲江のほとりで酩酊するまで飲んで、帰ってくる。
飲み代のツケはほうぼうにあるが、かまうものか。
どうせ七十歳まで生きられることは稀なのだ。
花の蜜を吸うアゲハチョウが花々の奥深くに見え、
トンボは水に尾を点々と触れながらゆるやかに飛んでいく。
この素晴らしい景色に対し、言いたい。すべて自然は移り変わっていく。
だからほんのしばらくでもいい。
お互いに賞して、背きあうことがないようにしよう。

ほとんど、今の私と変わらないのが、笑える。最も、長いこと「宮仕え」をしたこともなく、浪人生活なのだから苦労は当たり前。自業自得なのだから慨嘆しても仕方がない。今日も「反省」の酒を飲むか。夜霧ではなかった、黒霧よ今夜も有難う。

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昔のブログ。

2017-01-29 08:56:18 | 日記
一月二十三日(月)晴れ。

昨夜、大して飲んだわけでもないのに、酒が残りおり少々不快なり。午前中何もする気が起らず、布団の中で、じっとしていた。ふと、私は、この「白雲去来」をいつから書いているのだろうと、思った。以前は、私の機関誌『燃えよ祖国』に掲載していたこともあったが、頁の関係で、最近は載せていない。

起きて、PCで確認したら、一番古いものは平成十九年(2007)の十二月のものがあった。もっと古くから書いていたような気もする。途中から、ブログを掲載しているPCの会社?が変わって、それ以前の物が、検索できないのかもしれない。暇があれば、まとめて保存しておこうと思っている。

午前中に、下の子供が帰ってきたので、「ビックボーイ」で、ハンバーグのランチ。ニュースでは、俳優の松方弘樹さんが亡くなられたとのこと。合掌。また十九年ぶりに日本人の横綱が誕生。

夕方まで事務所にて機関誌の校正。夜は、酔狂亭で独酌。

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食日記。

2017-01-29 08:25:51 | 日記
一月二十二日(日)晴れ。

朝食は、大好きなサバの文化干し、と大根のみそ汁に、韓国のり。私の朝食のメニューなどどうでも良い話だが、池波正太郎センセイは、十五年以上も、毎日、何を食べたか書き記していたという。例えば昨日は「昼・ナスのみそ汁、アジのひもの、冷飯。夕、さよりとウドの重ねレモン、黒鯛しおやき、鳥そぼろめし。深夜、もりそば」などと書き、この中で美味だったものに朱印をつけていたそうだ。なぜか・・・それは、家人が四季それぞれの日記をひもとけば亭主に食わせるものを案じなやむことのないようにするためだそうだ。

池波センセイではないが、江戸時代に、本当に、毎日の天気と朝昼晩、三食何を食べたかだけ、延々と書いた人の日記帳が、思わぬ高値で取引されたと、何かの本で読んだ事がある。その日記帳を欲しがったのは二人、気象学者と栄養学者だったそうだ。天気予報などのなかった時代、例えば、元禄何年の何月何日に台風が来た、と書いてあれば、当時の関東地方の天気がおおよそ見当がつく。時代劇の小説家であれば、その台風の日を資料にして、よりリアルなものが書けそうだ。

栄養学者の方は、その当時の人が、どんなものを食べていたか、参考になるし、庶民の暮らしも見えてくる。だから天気と食事だけの日記も、場合によっては、役に立つのかもしれない。最も、私の場合は、毎日こんな物を食べているのかと、馬鹿にされそうだ。

夜は、牛筋の煮物を相手に、酔狂亭で独酌。
 

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機関誌の割り付けが終った。

2017-01-29 08:25:51 | 日記
一月二十一日(土)晴れ。

わが陋屋(ろうおく=むさくるしい家)は、建物の関係か風の通り道となっており、少しの風が吹いても風音が気になって仕方がない。有難いことに、周りは建売の住宅が多いせいか、風が通る音だけしか聞こえないが、一昔前ならば、竹でや丸太で組んだ垣根などに当たって、まるで笛を吹くような音が聞こえたものだ。この音を「虎落笛(もがりぶえ)」と呼ぶことを知ったのは大人になってから。

「虎落」の「もがり」とは、竹を筋違いに組み合わせた冊のことを言う。語源は、大昔は、人が死ぬと、その屍(かばね)を一定期間据え置いたと言う。その仮の葬儀場を囲む柵のことを「もがり」と呼んだそうだ。それがなぜ「虎」の字に当てられたのかは、不明である。(私が知らないだけなのかもしれない)この虎落笛の音は、「鳴る」よりも「唸る」という形容の方がふさわしい。「風が唸る」。

機関誌の編集がようやく、佳境に入った。今回は、社友の人たちから「安部総理の真珠湾訪問を私はこう思う」というテーマで原稿をお願いした。十三名の方は、締め切りに間に合ったが、お二人の方の原稿が割り付けの後に届き、残念ながら次号の掲載となった。PCの無い頃の機関誌の「割り付け」は大変で、専門の人にお願いしたり、印刷屋さんに丸投げをしたものだ。原稿も、ほとんど手書きで、ワープロが普及しても、頂いた原稿を活字に直す作業だけでも随分と時間がかかった。それを考えると、楽にはなったが、その分編集ソフトが難しく、中々ついて行けない。来週には、発送できるように、努力しています。

夜は、酔狂亭で、独酌。休肝日を作らねばと思うのだが、意志が弱い・・・。

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