十二月三十一日(土)晴れ。
北海道にいたのはもう二十年以上も前のことだ。以来、大晦日になると中国の詩人である高適の「除夜作」という漢詩が必ず浮かぶ。
旅館寒燈獨不眠 旅館の寒燈に独り眠れず
客心何事轉凄然 客心何事ぞ転(うた)た凄然
故郷今夜思千里 故郷今夜 千里に思う
霜鬢明朝又一年 霜鬢(そうびん)明朝 又一年
大晦日の夜に旅館の寒々とした灯りの下、眠らずにいる。旅人の心に、どうしたことだろう…痛ましい気持がこみ上げてくる。この夜、千里離れた故郷のことを思う。明日の朝はもう新しい年だ。この鬢の白髪もまた年を重ねるのだなぁ…。
と言うもの。本当に髪の毛は霜のように白くなって、年が明ければ六十六歳となる。正に、門松は冥土の旅の一里塚。めでたくもあり、めでたくもなし。である。
夜は、友人らと、ヨットハーバーにあるYCCにて年越しのライブ。元ゴールデンカップスのエディ潘さんのバンドを聞きながら年越しである。サリーズバーの仲良しさんなど、ほとんどが知り合い。年始年末に餅をのどに詰まらせる恐れのある世代が九割。でも皆さん元気である。午前零時、お店の窓を全開にして、港の汽笛を聞く。年が明けた。
新年が皇国はもとより、皆様にとりまして佳い年となりますことを心からお祈り申し上げます。
北海道にいたのはもう二十年以上も前のことだ。以来、大晦日になると中国の詩人である高適の「除夜作」という漢詩が必ず浮かぶ。
旅館寒燈獨不眠 旅館の寒燈に独り眠れず
客心何事轉凄然 客心何事ぞ転(うた)た凄然
故郷今夜思千里 故郷今夜 千里に思う
霜鬢明朝又一年 霜鬢(そうびん)明朝 又一年
大晦日の夜に旅館の寒々とした灯りの下、眠らずにいる。旅人の心に、どうしたことだろう…痛ましい気持がこみ上げてくる。この夜、千里離れた故郷のことを思う。明日の朝はもう新しい年だ。この鬢の白髪もまた年を重ねるのだなぁ…。
と言うもの。本当に髪の毛は霜のように白くなって、年が明ければ六十六歳となる。正に、門松は冥土の旅の一里塚。めでたくもあり、めでたくもなし。である。
夜は、友人らと、ヨットハーバーにあるYCCにて年越しのライブ。元ゴールデンカップスのエディ潘さんのバンドを聞きながら年越しである。サリーズバーの仲良しさんなど、ほとんどが知り合い。年始年末に餅をのどに詰まらせる恐れのある世代が九割。でも皆さん元気である。午前零時、お店の窓を全開にして、港の汽笛を聞く。年が明けた。
新年が皇国はもとより、皆様にとりまして佳い年となりますことを心からお祈り申し上げます。