白雲去来

蜷川正大の日々是口実

良い本に恵まれている。

2018-04-12 12:16:39 | 日記
四月十一日(水)曇り。

花曇りの日、アマゾンで頼んだ新書が届いた。昨日の読売新聞の朝刊の「編集手帳」に紹介されていた花柳界での唯一の男の仕事、幇間(ほうかん)、つまり太鼓持ちの桜川忠七のエピソードが掲載されている出久根達郎さんの『百貌百言』(文春新書)が読みたくて注文した。中古品として百七十円で送料が二百七十円、合計四百四十円。昨日注文したものが一日で届く。これでは書店へ足を運ぶ人が少なくなるわけだ。

二十世紀を生きた百人の人たちの、エピソードでつづる伝記と名言集である。最初に登場するのは、伝記作家の小島直記さんの本にもなった「電力の鬼」と言われた松永安衛門。彼が米寿の祝いの席で詠んだ歌というのが「生きているうち鬼と言われても死んで仏となりて返さん」。他に、俳優、芸人、政治家、画家、詩人、俳人など様々な分野の人たちのエピソードが綴られていて、楽しい。

ここの所、良い本に恵まれている。『サムライ』(山平重樹著・徳間書店)、『文字に美はありや』(伊集院静著・文藝春秋)、『黄砂の籠城』上下(松岡圭祐著・講談社文庫)、そして先日、山平さんからご恵送頂いた『アウトロー臨終図鑑-男が惚れる男が、こんなにもいた』(幻冬舎アウトロー文庫)などである。良い友に、良い酒、そして良い本。これが重なれば、我が人生は正に至福。

夜は、友人と、久しぶりに「やまと」へ。何でも、七月には創業六十周年のお祝いをするとか。もちろん出席します。

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