10月4日(火)晴れ。
朝食は、紅鮭、筋子、豚汁。昼は、おにぎり一個と小さいカップヌードル。夜は、サンマの塩焼き、焼きそば、キュウリのナムル。お供は「黒霧島」。酔狂亭にて独酌。
昨日から始まった臨時国会の前日、自民党の参議院議員の今井絵理子が、前日に行われたイベント「沖縄アクターズスクール大復活祭~本土復帰50周年記念~」で、島袋寛子さんのステージにサプライズゲストとして上原多香子さんとともに登場。SPEEDのデビュー曲『Body&Soul』を3人で披露したことに一部の人から批判されている。このイベントは「本土復帰50周年」やコロナで落ち込んだ沖縄を元気づける意味もあったという。国会を欠席して、このイベントに参加したならともかく、前日に参加したことのどこが悪いのか、私には分からない。
「やめて(議員を)からやれ」、「だからタレント議員はだめなんだ」などという心無いツイートもあったという。こう言った言葉や行為は彼女に対する「人権侵害」や「イジメ」に相当するものではないかと思う。生き馬の目を抜くような芸能界で成功して、その後、政治家になったことの何が悪いのだろうか。「タレント」と一括りするのは問題があるが「芸能界」から政治家になって初代国土交通大臣となり参議院議長まで務めたのは扇千景。同じく山東明子。元アイドルの三原じゅん子。彼女は今や神奈川を代表する女性政治家となっている。所謂タレント議員出身で活躍している政治家は沢山いる。
もし、今井絵理子が元の職業、アイドル歌手の仕事をしてはいけないのなら、古い話で恐縮だが、元モデルの蓮舫がファッション誌「ヴォーグ・ニッポン」2010年11月号に載った写真だ。インタビュー記事の他に赤や黒のブランド服を着た蓮舫氏の写真が出ていたことがあった。この時に「やめてからやれ」という批判の声が上がったのか。今回の参議院選挙で当選したマラソンランナーの松野明美が、今後、国会開会の前日に開催されたマラソンにゲストランナーとして走ったら、同じことを言うのか。
俗に「男子三日会わざれば刮目して見よ」という言葉がある。「三国志」の呂蒙の故事として有名な言葉だ。これは何も男だけに当て嵌まるものではない。今井絵理子も若くしてアイドルとなった時よりも、政治家として歳月を重ねた今とでは、人間的にも政治的にも格段の進歩と成長があったに違いあるまい。
今井絵理子を批判する人は、さぞかし一流大学を出て、有名企業で働き、毎年多額の税金を納め、日々、政治と国家について悲憤慷慨しているのだろう。どこの誰だかわからないようなハンドルネームで安易に人を批判するようなことを、面白がって取り上げる行為も、どうかと思う。