2月16日(木)晴れ。
朝食は、サバの文化干し、白菜とキャベツのおしんこ、新玉ねぎの味噌汁。昼は、ハムトースト。夜は、イベリコ豚とレタスのしゃぶしゃぶ、おでん。お供は「黒霧島」。酔狂亭にて独酌。
司馬遼太郎と半藤一利の両氏の著作は人気があるが、右翼・民族派からは評価が低い。特に、私の好きな『週刊新潮』のコラム「変幻自在」を連載している高山正之氏は、いわゆる先の大戦における「半藤史観」には否定的である。司馬遼太郎も自らの軍隊体験からか「司馬史観」は、リベラル臭を感じて民族派からは人気がない。しかし、私は、両氏の本が好きである。「ああこういう考え方もあるのか」と知識のたたき台として参考にしている。
その半藤一利の『昭和の名将と愚将』という本の中に、「名将」の条件に付いて5つの要素を挙げている。
第一に、決断を自分で下すことができた人。
第二に、任務の目的を部下に明確に伝えられる人。
第三に、情報を自らの目や耳で掴む人。
第四に、過去の成功体験にとらわれない人。
第五に、常に焦点の場所に身を置いた人
そして最後に、部下に最大限の任務の遂行を求められる人。
これは何も軍人だけではなく、政治家や経営者にも当て嵌まることではないだろうか。読書とは、人を読むことである。とは誰の言葉であったか失念したが、そう心がけている。※私が所蔵している辻政信の書。ベストセラー『潜行三千里』の著者としても知られているが、かつて「作戦の神様」と言われたが、辻の評価は功罪相反するものがある。書の意味は、「断じて行えば鬼神も之を避ける」。断固とした態度で行えば、鬼神でさえその勢いに気 (け) おされて避けて行く。決心して断行すれば、どんな困難なことも必ず成功することのたとえ。《「史記」李斯伝より》